衰弱
クレアの家に遊びに行くと言い出したミシェル様と共にクレアの家までやってきた私。
私のメイド服姿を見たらきっとクレア(不老不死モンスターハンター)は発狂する。ほぼ確実に。
さて、どんなリアクションを……。
私がその家に入った瞬間、真っ先に目に飛び込んできたのはベッドで唸っているマリー(吸血鬼)の姿だった。
私は考えるより先に体を動かし、彼女の看病をしているクレア(不老不死モンスターハンター)のとなりまで瞬時に移動した。
「何があった! おい、マリー! しっかりしろ!」
「クー、ちゃん……」
「マリー、私はここにいるぞ」
私がマリー(吸血鬼)の手を握ると彼女は弱々しく私の手を握り返した。
「ごめんなさい。私、油断して……」
「謝るな、それから無理にしゃべろうとするな。今は安静にしていろ」
「は、はい……」
「……おい、クレア」
「分かってるよ、全部話すからそんな顔しないでよ」
私は今、どんな顔をしているのだろう。
まあ、今はそんなことどうでもいい。
今は一刻も早くマリー(吸血鬼)をこんな状態したやつの情報を知る必要がある。
「ああ、そうだな。とりあえず話を聞かせてもらおう」
「うん、分かった。じゃあ、話すね」
その後、クレア(不老不死モンスターハンター)は私たちにマリー(吸血鬼)が衰弱している理由を話し始めた。




