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メイドの正装

 いざとなったらミシェル様の部屋を爆破してやろうと思い彼女の部屋に忍び込んだが、あっさり見つかってしまったため私は今日一日彼女のメイドとしてこき使われることになった。


「おい、クー。食器洗いはもういいから、わしの肩を揉んでくれ」


「はい」


 どうして私がこんなことを。


「あー、かわいいメイドさんに肩を揉んでもらうのは実にいいのー。あと千年は生きられそうじゃ」


「そうですか」


「クーよ、今日の予定を教えておくれ」


「はい。今日はこのあと、私の修行に付き合っていただきます」


「うーん、今日はそんな気分じゃないのー。よし、今日はクレアの家に遊びに行こう」


 は?


「ミシェル様、それは困ります。予定をコロコロ変えられると業務に支障が」


「過去と現在を変えるのは難しい。しかし、未来は違う。未知という不確定要素で満ち満ちているからじゃ。ということで、今日は誰がなんと言おうとクレアの家に遊びに行くぞ!」


「……かしこまりました。では、少し席を外します」


 ミシェル様は私の手を握る。

 なんて馬鹿力だ。びくともしない。


「ミシェル様、今すぐこの手を離してください」


「嫌じゃ。というか、お前は今日一日わしのメイドじゃ。メイドの正装はメイド服じゃ。つまり着替える必要はないということじゃ!」


 なぜそうなる?

 うーん、まあ、いいか。クレア(不老不死モンスターハンター)も喜ぶだろうし……って、私はいったい何を考えているんだ!?

 別にあいつのことなんてどうでもいいはずだ!

 しっかりしろ! 私!!


「そうですか。分かりました。そうします」


「うむ!」


 なぜそこでドヤるんだ?

 うーん、まあ、いいか。いちいち突っ込んでいたらキリがないからな。

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