サウザンドジャベリン
晩ごはんを食べ終わると私は食器を洗い始めた。
クレア(不老不死モンスターハンター)はベッドに横になっている。まあ、今日はフラフラになるまで私の相手をしてくれたからな。ゆっくり休ませてやろう。
マリー(吸血鬼)は家の外で待機している。
今日から毎日、夜の相手はマリーだ。
ん? なんか今のだと卑猥な感じになっているような。気のせいかな?
洗い物をさっさと片付けた私はクレアが蹴飛ばしている毛布を彼女の体にそっとかけてやった。
いい夢、見ろよ。
「待たせたな、マリー」
「いえいえ、そんなに待ってはいませんよ。では、さっそく始めましょうか」
「ああ、そうだな」
マリー(吸血鬼)は人差し指の先端を噛んで血を出すとそれを投げ槍にした。
「マリー、それをどうするつもりだ?」
「え? そんなの投げるに決まってるじゃないですか!」
彼女の愉悦に満ちた笑顔を見た瞬間、私は脱兎のごとくその場から逃げ始めた。
「お待ちなさい!」
「そう言われて待つやつがいるか!!」
「そうですか。では、槍を増やします!」
「なぜそうなる!」
「お黙りなさい! さぁ、追尾しなさい! サウザンドジャベリン!!」
「バカマリー! 少しは手加減しろおおおお!!」
それから私は一晩中、血でできた投げ槍に追いかけられた。
そのおかげで体力と持久力と忍耐力が身についた。
ありがとう、マリー。




