大きなコウモリ型モンスター
天井に大きなコウモリ型モンスターがぶら下がっている。
この研究所の警備はいったいどうなっているんだ?
普通は個室や水槽に隔離すべきなのに。
このコウモリもさっきの蛇型モンスターと同じ類のものなのだろうか。
と、とりあえず警戒されないようにそーっと通り抜けよう。
私がゆっくり歩き始めると大きなコウモリ型モンスターは私を凝視し始めた。
も、もしかして私、狙われてる?
いやいや、そんなことはない。
だって、コウモリの食事は……。
私はコウモリが基本雑食であることを思い出すと同時に急いでその場から離れた。
その直後、大きなコウモリ型モンスターはバサバサと翼を羽ばたかせて私のあとを追い始めた。
マズイ……。絶対追いつかれる。
空を飛ぶなんてズルい!!
ん? じゃあ、私も飛べばいいじゃないか。
私はフレアキャットからウィンドカラカルにチェンジした。
これならいける!!
私は回れ右すると風の力とカラカルの脚力を信じて大きなコウモリ型モンスターめがけて襲いかかった。
「キー! キキキキー!」
やつは何度も壁や天井に体をぶつけて私を振り落とそうとしたが、やつの首に噛みついている私を振り落とすことはできなかった。
私は少しずつやつの首を噛み砕いていった。
やつは必死に抵抗したが、痒いところに手が届かない人間が苦悶の表情を浮かべている時より苦しそうにしていた。
やつの息の根を止めた後、私はフレアキャットの姿になった。
体が大きくなると消費する魔力量が多くなるからだ。
私は口の中に残ったやつの血をそのへんに吐くと出口を目指して走り始めた。




