表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/320

スマートジャコウネコ

 マリー(吸血鬼)が射程内に入った。

 よし! 今だ!

 私は彼女の吸血衝動……つまり食欲を性欲にするためにスマートジャコウネコに変身した。


「何ですか! その姿は! ネコなんかで私を倒せると思っているのですか!」


「倒す必要はない。なぜなら、お前が勝手に自滅してくれるからだ」


「なら、そうなる前に倒します!」


 ふん、バカめ。

 お前も似たような力を使えるはずなんだがなー。

 まあ、いい。さっさと終わらせよう。


「なあ、マリー。お前、私のこと好きか?」


「はい、私は幼女の血を吸うのが大好きです!」


「違う、違う。そこらへんにいる幼女じゃなくて私個人のことだ」


「え? そりゃあもう、今すぐ襲いたいくらいですよー。あ、あれ? なんだか体が熱い……。力が、入らない」


 彼女はそう言いながら、その場で膝をついた。

 お前が今考えていることを当ててやろう。

 どうして息が荒くなっているのか。

 どうして急に体が火照ほてってしまったのか。

 どうして力が抜けてしまったのか。

 どうして私のことがいとおしくなってしまったのか。


「本当はあまり使いたくなかったんだが、あまり長引くとクレアが起きてしまうからな。さぁ、早くこっちに来い。楽にしてやるから」


「は、はいー」


 ありがとう、フェロモン。

 ありがとう、スマートジャコウネコ。

 おかげで助かった。感謝する。

 私は彼女の性欲が満たされるまで彼女をいじめ抜いた。

 まあ、いろんなところを愛撫あいぶしたり、たまに抱きしめたりしていただけなんだがな。

 その後、私はクレア(不老不死モンスターハンター)が寝ているベッドまで彼女を運んだ。

 こいつはクレアに自分の正体を知られたくないから普段はおとなしくしている。

 ということでクレア、あとは頼んだぞ。

 私は二人に何も言わずに家を飛び出した。

 お前たちは私に関わらない方がいい。

 だって、私は……この世から妖精を根絶やしにしようとしている危険な存在なのだから……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ