このロリBBA!!
うーむ、私が四人目の処女神なのか……。実感ないな。
「おい! 四人目の処女神になるってホントか!!」
「ナッツ、部屋に入る前にノックをしろ」
「そんなことより早く教えてくれ! 本当なのか!!」
「さて、どうなんだろうな」
「はぐらかすな!!」
「まあ、あれだ。この金色の鍵が処女神の証らしいから、おそらくそうなんだろうな」
「そんなもん今すぐ折っちまえよ!!」
「折れはするが、すぐ再生するぞ」
「くそ! じゃあ、燃やしちまえ!!」
「すぐ手元に戻る」
「はぁ? じ、じゃあ、じゃあ……」
「お前、もしかして私が天界に行くかもしれないと思っているのか?」
「え? 違うのか?」
「天使になろうが悪魔になろうが処女神になろうが私は私だ。それに私の居場所は私が決める」
「そ、そうか。なら、良かった」
「ん? 良かった? お前、私を嫌ってるはずだろ?」
「あ、ああ、そうだよ。けど、急にいなくなったら勝ち逃げエンドになるから嫌なんだよ」
言えない。本当はこいつと別れるのが嫌だから説得しに来ただなんて。
「そうか。まあ、お前が私に勝てる可能性は天地がひっくり返ってもゼロだがな」
「な、なにー! もう一回言ってみろー!」
「二度も言わせるな。さぁ、とっとと帰って寝ろ」
「ちっ! かわいくねえなー。このロリBBA!!」
「ほう、師匠に向かってロリBBAか。ナッツ、今日がお前の命日だ」
あっ……しまった。
「最期に言い残しておきたいことはあるかー?」
「い、今のは違うんだ! ちょっと本音が出ちゃっただけで」
「ほう、本人の前で本音が出てしまったのかー。よし、二度とその口を開けなくしてやろう」
「や、やめてくれー! 痛いのは嫌だー!」
「ふむ、仕方ないな。では、一晩抱き枕になれ」
「え? そんなのでいいのか?」
「ああ、いいぞ。まあ、クレアのだがな」
「いやあああああああああああああああああああああ!!」




