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ガツン
うーん、クーちゃんがヘスティアさんの妹になる可能性があることは分かったけど、私とビィー(デビルキャット)が阻止する必要あるのかなー?
「ねえ、やっぱりやめようよ」
「はぁ? じゃあ、ご主人がふにゃふにゃになってもいいの?」
「別にいいと思うよ。クーちゃん、毎日忙しそうだから」
「それは……まあ、そうだけど」
「おーい、ムメイー。特訓始めるぞー」
「あっ、ごめん。クーちゃんに呼ばれてるから私行くね」
「あー、うん、分かったわ」
ムメイ(紺眼の美幼女)はそう言うとご主人の部屋から出ていった。
「よし、今のうちにヘスティアにガツンと言ってやりましょう」
私が暖炉の前に立ってもヘスティアはスウスウと寝息を立てている。この女神、どうして暖炉で寝てるのかしら。まあ、いいわ。ガツンと言ってやりましょう。
「ねえ、ヘスティア」
「あれ? 抱き枕がなーい。ん? あー、あったー」
「え? ちょ! 私を抱き枕にしないで!」
「あー、あったかーい」
「あー! もうー! どうしてこうなるのよー!!」




