クー様の血液!!
契約上書きの儀式は静かに進行した。
「はぁ……はぁ……く、クー様の血液!!」
静かに進行した。
「うるさい、早く飲め」
「は、はい、そ、それではいただきます。……っ!! エクセレントおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
静かに……。
「うるさいなー、そんなにうまかったのか?」
「はいっ! とっても♡」
「そうか。では、そろそろお前の血をいただこうか」
「は、はいっ! ど、どうぞ」
自分で人差し指の先端を噛み、出血させるのに抵抗はないがお互いの血を飲み合うというのは少し抵抗があるな。まあ、一瞬で終わるから別に不快ではないが。
「はむっ」
「あっ♡」
「バイデント、変な声を出すな」
「す、すみません! ですが、クー様の口の中とっても良かったです!」
こいつ、本当にハーデスの槍なんだろうか。ただの変態にしか見えないのだが。
「おい、バイデント。儀式はこれで終わりなのか?」
「はい! そうです! ということで今日から私の所有者はクー様です! 記念に今日は一緒に寝ましょう! ってダメですよねー」
「別にいいぞ」
「え?」
「二度は言わない。さぁ、早く一緒に寝よう」
「は、はいっ!!」
こうして私はバイデントの所有者になった。




