結界
晩ごはんを食べた後、私は家の周辺に結界を展開した。
私とクレア(モンスターハンター)以外、この家に近づくことができなくなる結界だ。
これを破れるのは私より強いか同等の力を持つ者だけだ。
まあ、さすがに今日はもう来ないだろう。
「クーちゃん、もう寝るよー」
「ああ」
私がフレアキャットに変身しようとするとクレアはそれを阻止した。
「クーちゃん、お願いだから人の姿のままでいてよ」
「なぜだ? どんな姿でいようと私は私だ。それに、お前の言う通りにしたとして私にいったいどんなメリットがあるというのだ?」
クレアは私の手を握る。勝手に手を握るな。
私はその手を振り払おうとしたが、彼女の手が微かに震えていたためやめた。
「人肌が恋しくなる時って誰にでもあると思うんだよね」
「だからどうした? お前の寂しさを軽減する義務は私にはない」
「そうだね。その通りだよ。けど、私とクーちゃんはもう家族みたいなものなんだよ? だから、ね?」
だから、なんだ? はっきり言え。
それに私はお前の家族になった覚えはない。
「はぁ……分かった。戦闘時以外はこのままの姿でいてやろう」
「本当?」
「ああ、本当だ」
「ホントにホント?」
「しつこいぞ」
「ごめん」
「いちいち謝るな。さぁ、今日はもう寝るぞ」
「うん!」
今日はものすごく長い一日だった。
こんな日がこれからも続くのだろうか?




