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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第94話 底辺テイマーはシェリルを助ける方法を聞く

 俺が目を覚ましたのは、病院だった。

 それが隣を見ると、シェリルが眠っていた。どうやら、シェリルがいる病院へ連れてこられたようだ。

 思わず、声を上げた。


「シェリル!」

「おお、目が覚めたか。申し訳ないが、眠っている間に色々と調べさせてもらったぞ」

「ランリー、シェリルはどうなんだ?」

「ははは、自分のことよりもランリーのことか? そうだな、とりあえず危機は脱した」

「本当か! 良かった。あんなシェリルを見るのは初めてだったから、心配していたんだ。しばらく、休めば目を覚ますのか?」

「いや、しばらくは目を覚まさんだろう」

「どういうことだ!? もう大丈夫なんだろう」

「大丈夫じゃない。危機を脱しただけで、全然大丈夫じゃない。とりあえずは毒まみれの血液をお前の血液で置き換えたんだが、流石は魔獣の毒と言うべきか、毒はまだ残っている。三か月は大丈夫だろうが、それ以上はどうなるか、私にもわからん」

「そんな……」


 あのままでは、シェリルは今頃、ジャカツの毒で死んでいただろう。ランリーの処置には感謝しかない。

 しかし、ランリー率いるドワーフたちの医療でもどうしようもないのか。このまま、シェリルが徐々に弱って行くのを見ているしかないのか?

 そうだ!


「ランリー、俺の身体を喰わせれば、どうにかならないか?」


 初めて会ったときも、シェリルは弱り果てていたのを、俺の左腕を喰わせて元気になった。ならば、今のシェリルに俺を喰わせれば助かるのではないだろうか?


「どうにもならん。お前が左腕を喰わせた話は聞いている。しかし、それは空腹だったあのときと、今とは違う。そもそも、あのときはお前の腕を喰ったから元気になったと言うより、味方のいなかったあいつの腕を切り落としてまで、守ろうとしたお前の気持ちで、あいつは生きる希望を見出したんだよ」

「じゃあ、どうすれば良いんだ。どうすればシェリルを助けられる。シェリルを助けられるなら、俺のちっぽけな命なんてくれてやる」


 俺は背の低いランリーに頬を叩かれた。


「自分の命をちっぽけなんて言うな。今のシェリルの生きる意味はお前なんだから、たとえシェリルが助かったとしても、お前が死んだら、やつは昔の暴食に逆戻りするだけだぞ。いや、あの最悪な暴食以上の存在になるだろう。しかし、お前にその気概があるなら、手はまだある」

「シェリルが助かる方法はあるのか? それはどうしたら良い。俺は何をすれば良い。教えてくれ、ランリー」


 シェリルが助かる方法がある。そんな方法があるなら、早く言ってくれよ。そう、俺は言いたいのを我慢して、ランリーの返事を待つ。


「解毒剤を持ってきてくれ。もしくは毒そのものを持ってきてくれ。毒があれば解毒剤を作れる」

「解毒剤だな。分かった!」

「そうか」

「それで、その解毒剤はどこにあるんだ?」

「分からん」

「分からんって、俺はどうすれば良いんだ」


 悩む俺に道を示したのはハットンだった。

 いつから、病室に入ってきたのだろうか。ゆっくりと休み顔色も良くなった透き通るような白い髪と肌の美人が立っていた。シェリルをチラリと見て、俺の疑問に答えてくれた。


「解毒剤を持っている可能性はあるのは一人よ」

「それは誰だ?」

「当然、この毒の持ち主ジャカツだわ」

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