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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第90話 底辺テイマーは罠にはまる

 俺の目に映ったのは陽光煌めく水面だった。

 巨大な湖。

 水の中に入れば、こちらが有利なはずだ。湖には水が流れ出る川があるはずだ。そこを上手く使えば戦わなくても逃げられる可能性もある。


「わかったわ。ダーリンも中に入っていて」


 すでに巨大クラゲの姿のハットンの中に守られているシェリルと同じように、俺もハットンの中に移動させられた。

 柔らかいゼリー状の液体が俺の口から肺を満たすと、不思議な感覚のまま息が出来るようになっていた。

 邪魔な俺がいなくなったハットンは、ワタリガを上手く使い、ガルダの攻撃を躱しながら、湖に向かって落下し始めた。

 ガルダにハットンを一撃で倒せる程の力は無い。このままだと湖の中に逃げ切れる。

 やはり、俺の見通しは甘かった。

 

 一本の大きなロープが、文字通りが蛇行しながら水面を走ると、ハットンに向かって飛びかかってきた。

 新しい牙に生え替わった、その口は巨大なクラゲであるハットンはもちろん、ワタリガも一口で飲み込むほど大きかった。ジャカツが地上から俺たちを丸呑みしようと襲いかかってきた。

 丸呑みされてしまえば、ワタリガの堅さなど関係なく、消化されてしまう。

 身動きの出来ない巨大な蛇の中で、じわりじわりと消化されるの待つしかなくなる。


「避けろ!」

「無理よ!」


 空中でのハットンは俊敏に動けるわけではない。

 ガルダとジャカツの狙いは初めからこれだったのだろうか。

 ガルダが、連続的に攻撃を加えて追い込み、近くの湖に逃げ込むように誘導して、ジャカツが丸呑みで一網打尽にする。

 ならば、内側から左腕の大砲で逃げ出すか? 俺の大砲が通じるのだろうか?

 万が一、丸呑みされた後、大砲が効かなければ全てが終わる。

 これまで、俺の読みの甘さで窮地に立たされている。

 逃げなければ!

 効くか効かないかは、ここで見極めた方がマシだ。

 俺はハットンの中で、左腕を構える。


「ちょっと、まって、ダーリン。あたしの中でそれは止めて!」


 ハットンの叫びに、左腕に貯めていたエネルギーを収めた。

 そんなことをしていると、ジャカツの口が目の前に迫ってきた。


「そいつは、あたいのエモノにゃう!」


 ジャカツの背を走ってくる、獣の姿が叫んだ。

 タマモが蛇の鼻先を蹴りつけて、ハットンに向かって飛んできた。

 その前足のギラリと光った凶暴な爪が空を切り、タマモは俺にだけ聞こえる大きさで話しかけてきた。


「人間、酒代は返したにゃう。次は無いにゃう」


 そしてジャカツ、タマモとともに、俺たちは湖に落ちたのだった。

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