表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/243

第74話 底辺テイマーは冒険者達の戦いを見る

 砂浜と岩場の上をねっとりとしたタコがうごめいていた。

 その大きな目が真っ黒な目で周りを見回し、太い触手は獲物を探しているように独立して動いているようだった。


「奴の皮膚は弾力があり、剣撃や矢が効きにくいから気をつけろ。まずは火矢を放て、戦士達は奴を海に逃がさないようにしろ」


 屈強な戦士が巨大な斧ハルバードを構えながら出した指示通り、多量の火矢が放たれる。

 しかし、火矢のほとんどはその皮膚にはじかれ、なんとか刺さった火矢も海水と粘液で火は消されてしまう。

 その結果はあらかじめ冒険者達にも分かっていた。火矢でタコにダメージを与えられるとは考えていない。

 その火矢で粘液を乾燥させるため。あの粘液は刃を滑らせ、ダメージを逸らせてしまう。戦士達が戦える場を作るためである。

 そしてあらかじめ設置された油樽に火をつけるため。

 タコを中心に二メートル以上の炎の壁が出来上がった。

 タコを逃がさないためと粘液を乾燥させるために張った罠は見事に作動した。

 そのタコに向かって、緩めること無く火矢が打ち込まれると、苦しんでいるのか、中でタコが動き回っていた。

 ここまでは順調だ。この後、火が下火になったところで戦士達が弱らせた後、俺がテイムすることになる。

 どこのタイミングで、俺に任されるのだろうか?

 そんなことを考えた瞬間、誰かが叫んだ。


「伏せろ!」


 その言葉に俺は即座に反応して、頭をかばいながら地面に伏せると、その上を何かがすごい音を立てながら通過した。そして、海水のしずくが身体に降り注いだ。

 ミーティングで話していた、高圧水鉄砲だろう。それを広範囲にまき散らして鎮火を図ったようだ。

 それを読んでいたかのように戦士達が突っ込んだ。


「今だ! 粘液が復活する前に、ケリをつけるぞ」


 完全では無いにしても粘液は剥がれ落ちているため、武器が効くだろう。

 そこに向けて戦士達が刃を立てるも、一撃でその触手を切り落とせる者など無く、巨大な木の根のような触手を数人がひとチームになり、少しずつ傷を付ける。

 タンク役の大盾持ちが触手を押さえ、アタッカーが攻撃をする。冒険者は決定打を与える

 時間はかかっているが、徐々にダメージを与えている。これならば俺が出るまでも無く倒してしまうのでは無いかと思われた。

 俺以外の冒険者が総出でタコに対処しているのを確認したタコの瞳が、妖しく光った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ