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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第73話 底辺テイマーは巨大なタコを見る

「あんたの冒険職はテイマーなんだろう、超一流の。だから、モンスターを弱らせさえすれば、最後はあんたがテイムしてくれるんだろう」


 そうだった。俺はテイマーだった。たった一匹しかテイムできない底辺ではあるけれど、テイマーには間違いない。領主はそんな俺のテイマーとしての腕を見込んで、討伐チームに入れたのだろうか。魔柿猿のボスをテイムしたのを信じてくれたのだろう。

 しかし、俺にそんな巨大なモンスターをテイムできるのだろうか?


「あ、ああ。確かに俺はテイマーだ。しかし……」

「よし、あんたは最後の切り札だ。テイムできる状態になったら教えてくれ。俺たちはあんたがテイムしやすいようにサポートするからな。これでミーティングは終わりだ。もうすぐしたら、島に着くぞ。魔法使いは奴を陸地へ追い詰めるぞ。その後は戦士達が弱らせて、最後はテイムで、この街の長年の脅威は払拭されるぞ」


 魔法使いの男の声に、冒険者達は鬨の声を上げると、各々最後の準備を始めた。

 その勢いに押されて、俺が底辺テイマーであることを言うタイミングを失ってしまった。

 俺にこんな大人数で挑んでも倒せないモンスターをテイムできるだろうか。

 そんなことを考えていると、船長が声を上げた。


「もうすぐ、島に着くぞ~! 準備をしてくれ~」


 周りは目に見えて緊張した空気に包まれた。

 その空気に、俺も覚悟を決めた。できるかどうかは分からない。しかし、やるしか無いだろう。


~*~*~


 俺は戦士達と一緒に島に上陸する。

 動かない地面にほっとしながら、周りを確認すると、広い砂浜の先には木々が生い茂り、森の向こうには山が見える。島と言っても小島ではなく、それなりに大きな島だった。その周りが漁場と考えると確かに漁師としては魅力的だろう。

 そんなことを考えていると沖で魚が跳ねた。この距離でもはっきり分かると言うことはかなりの大きさだろう。それが、一匹だけでは無く、何匹も跳ねていた。ここに漁師がいたならば、慌てて船を出しているだろう。

 そんな魚の一匹は触手に絡み取られた。


「奴が出たぞ! 魔法使い隊、行くぞ」


 船からその触手を見つけたリーダーの魔法使いの男が叫んだ。

 船は沖合へ移動し、その触手の主の近くに移動すると、巨大な雷が触手を貫いたのを開戦の合図に、魔法使い達とタコのモンスターの戦いが始まった。

 タコはその巨大な触手を使い、振り回し、絡め取り、時には高圧水を吐き出し、船を沈めようとする。

 それを阻止しつつ、島へ追い込もうと動く船、船員と魔法使い達。

 その攻防はどのくらい続いただろうか。とうとう、船よりも大きなタコはその全容を砂浜に表した。


「でかい。大きさだけから言えば、ハットンより大きいか?」


 その姿を見て、俺はつぶやいた。

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