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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第71話 底辺テイマーはミーティングの参加する

 その船はいくつものブロックに区切られており、まるでサツマイモのような形をしていた。

 サツマイモとは南の地方サツマで取れる芋で、細長く甘い。低温でじっくり焼くと甘みが増し、女性に人気だ。甘い物が好きな男性にも人気なのだが、食べ過ぎるとオナラが止まらないという、のろいの植物なので、食欲と羞恥心とを天秤にかけて自制心を鍛えるのに都合の良い食べ物でもある。

 そんなサツマイモに似た船はブロックがいくつか壊されても、他のブロックに浸水せず、簡単に沈むことがない構造になっている。

 また、船底ブロックのいくつかに水を入れれば潜水することも出来る。

 そんな船とは言え、揺れる。その上、甲板はなく、簡単に外の空気を吸うことが出来ない。

 つまり、俺は船酔いをしてベッドに横になっていた。


「大丈夫かい、テイマー殿。もう少ししたらモンスターがいる島に着くぞ」

「大丈夫です。もう少し横になっていれば慣れると思います」


 おそらく真っ青になっているであろう俺に船員は心配そうに声をかけてきた。

 そんな船員の後ろから、屈強な戦士が顔を出した。


「悪いが、時間が無い。ミーティングに参加しろ」

「ミーティング?」

「ああ、俺たちは全員、領主にモンスターを倒すために雇われたチームだ。勝手に動かれては他の人間を危険にさらす。具合が悪くてもミーティングに参加してもらうぞ」


 俺も冒険者だ。冒険前の打ち合わせが、重要で必要なことであることも十分に分かっている。

 今回のターゲットであるモンスターの情報。味方の能力の共有をして、助け合えるようにして死亡率を下げる重要なものだ。

 まだ具合の悪い俺は、無理矢理身体を起こして、揺れる船の中を戦士の背中を頼りに移動した。

 広めに部屋には、二十人ほどの冒険者が所狭しと待ち受けていた。


「主役は遅れてくるってか? 領主お気に入りとは言え、勝手なことをするなよ」


 長い髪を後ろにまとめた優男風の戦士が、俺を見るなり声をかけてきた。

 俺のことをどんな風に説明をしてるのか、どうやらいつの間にか俺が船に乗せられていることを、皆知らないようだった。

 誤解を解こうと、口を開くと、嘔吐しそうになったため、慌てて口を閉じた。

 そんな俺の姿を見て、長髪の戦士が立ち上がった。


「なんだ? 高位テイマー様はただのファイターには口も聞いてくれないのか? すかしやがって」

「そこ、静かにしろ。時間がもったいない。ミーティングを始めるぞ」


 黒いローブを着た魔法使いらしき男が戦士の行動を制した。

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