表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/243

第66話 底辺テイマーは痛みを知る

 慌てたシェリルを見て、それ以上に慌てたのは俺の方だった。


「何をした、ランリー!」

「そうよ、何なの? 今の」


 俺達の姿を見てランリーは満足そうな顔をして、説明し始める。


「さっきのは、激痛衝と言って、神経に直接痛みを与える武器なんだよ。これは痛みを感じる生物なら、どんな生物にも効くはずだ。ただ、殺傷能力は無いけどな。あと、痛みと持続時間は反比例で調整できるぞ」

「……ごめん、相変わらず何言ってるか分からない」


 難しい言葉を言われても俺にはさっぱり分からない。まあ、いつものことなので、素直に分からないと言えば、ランリーはもっと優しい言葉で説明してくれる。


「要は、痛いと感じる生物に痛みを直接ぶつける武器だ。触らないと発動できないのが欠点だが。それと、痛みを強くすれば、痛いと感じる時間は短くなり、痛みが小さいと、痛みを感じる時間を長く出来る。例えば、手をつねった位の痛さなら、一週間くらいは続ける事が出来るぞ」

「なんとなく分かった。じゃあ、二人がまた喧嘩をして暴走しそうになったら……」

「そう、これで痛みを与えて正気に戻せばいい。死ぬことはないから、正気に戻るまで何度でも使ってやれ」


 痛みでびっくりしているシェリルを、ランリーは悪い笑顔で見ていた。

 以前に、魔獣であるシェリルをワンパンで倒す武器を作るとか言っていたが、冗談ではないのかもしれない。やっぱり、この左手の大砲はあまり使わない方がいいのかもしれないと改めて、気を引き締めた。


「ねえ、ランリー……」

「なんだ?」

「この武器って、試してみた?」

「バカか、試すわけないだろう」


 今度はシェリルが悪い顔をして、ランリーの小さな手を力強く掴んだ。


「じゃあ、一度試してみなさいよ」

「いや、いやじゃ。なんで、私がそんな事をしなきゃいけないんだ?」

「そりゃ~説明無しにワタシに使ったからよ。さあ、マックス、やってあげて」

「いやだ! なあ、マックス! そんなひどいことしないよな」


 ランリーはすでに泣きそうな顔を俺に訴えてきた。

 ランリーが可哀想な気もするが、不意打ちで使ったランリーも悪いだろう。痛みのレベルを下げて、激痛衝を使う。


「ぎゃ!」


 ランリーは悲鳴を上げて、痛みに耐えるべく跳ね回っていた。

 そんなランリーを見て、シェリルが笑い転がっていた。


「マックス! お前がそんな奴だとは思わなかったぞ」

「ランリー、そう言うなよ。俺自身にも使ってみるから、それでみんな一緒だろう」

「マックス、正気か?」


 俺はそう言うと、自分の右腕を掴んで使用してみると痛みで体がビクンとする。

 確かにこれはきつい。それもいきなりやられては心の準備もできずに跳ね上がるだろう。

 心の準備をしていた上に冒険者として、それになりに痛みには慣れている俺は、二人よりは楽なのかもしれない。しかし、痛みを強くすれば、相手を一時的に無力化できるだろう。なかなかいい武器をつけてくれた。これなら、モンスターにも使えてテイムしやすいかもしれない。

 自分に激痛衝を使用しながら、ニヤニヤ笑っている俺を見て、何やらシェリル達三人が変な誤解をしていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ