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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第60話 底辺テイマーは自分が何者か悩む

 まずい!

 俺はシェリルを見ると、先ほどまでご機嫌で食べていた彼女は唖然としていた。

 このままでは草原の街の二の舞になってしまう。

 あそこでは冒険者相手だったから良かったが、今回は兵士相手だ。それもあの鎧は王都から来た兵士のものだ。彼らを殺してしまえば国を敵に回してしまう。

 そうかといって、シェリルがこのままおとなしく引き下がるとは思えない。

 草原の街のように、目撃者がいなくなるほど街を滅ぼすか?

 俺は勇者と戦った後、俺達に優しくしてくれた街の人々の顔が浮かんだ。

 彼らを殺してしまうなんてことは出来ない。

 それならば、手は一つしか無い。


「親父! 大至急、会計してくれ。シェリル、次の店に行って、食べ直そう。好きなだけ食べても良いから、ここは我慢してくれ」


 俺はシェリルをなだめすかす事に全力を注ぐことにした。

 そんな俺の姿を見て、ダミ声の兵士が笑い始めた。


「なんだお前は。女の機嫌取りか? ガハハ。それでも男か? 情けない」

「何だと!」


 兵士の挑発に俺は思わず反応してしまった。

 相手は権力を笠に着て、俺を挑発する気満々だ。その上、人数も多い。

 相手にしないことが最良の手だと分かっていたはずなのに、反射的に応えてしまった。


「ほう、王都の兵士である我々に、たかだか田舎の冒険者風情が刃向かうつもりか?」

「いや、そういうつも……」

「ダーリン、やっちゃう?」


 俺が言い訳しようとするところをかぶせるようにハットンが、にっこりと兵士に笑いかけていた。

 このままでは、最悪の結果になる。

 シェリルはまだ呆然としてる。まずはハットンを抑えて、シェリルを抑えるのを手伝って貰わないとまずい。


「ハットン、ダメだ。抑えてくれ。なあ、兵士さん、俺達はもう、店を出るから、勘弁してくれないか?」


 身体の大きな兵士はニヤニヤしていた。その顔はおもちゃを見つけたようだった。

 そんな顔をしている者が、簡単に見逃してくれるはずもなかった。

 兵士は周りの兵士達に話しかけた。


「おい、どうする? こいつが見逃してくれって言ってるけどよ」

「えーこれがそう言っている態度か?」

「そうだな、まるでこいつが、俺達を見逃してやると言っているような態度だな」

「何者だ? お前は。ホラ、名乗りを許してやるぞ」


 名乗るにしても、名乗るほどの者じゃない。冒険者のマックス。職業はテイマーだが、現在テイムしているモンスターは無し。

 いや、普通に名乗るほどじゃないな。そもそも、今の俺は冒険者と名乗って良いのだろうか?

 なら、何だろうか? 行商人か? いや、確かにランリーに依頼されて食料品を仕入れたり、売ったりしているが、決して商人ではない。

 その、俺という者が何者なのかと言う答えは、思わぬところから出た。

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