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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第59話 底辺テイマーは噂を聞く

 俺たちが食事をしているテーブルの隣に座っている、農家風の男達が話をしていた。


「なあ、今日、山を見たら猫が見えたんだよ」

「そりゃ、猫ぐらいいるだろうよ」

「おまえ、山までどのくらい離れていると思うんだよ。あれは家くらいの大きさの猫だぞ」

「ははは、お前がそんな冗談言うとは思わなかったよ。今日はどうした?」


 どうやらタマモの姿を見られていたようだ。そもそも、その姿を隠していたかと言うと、そんなことはないのだろうが。


「なあ、隣街がでっかい狼とクラゲに壊滅させられたって聞くし、でっかい猫もこの街を狙ってるんじゃ無いか? 勇者様はどこかにいっちまうし、なんだか最近は物騒な話ばかりじゃないか?」

「隣街が魔獣に潰されたって話か? あれ自体、本当なのか? この前、兵隊が通ったじゃ無いか、あいつらが何かしたか、他の国が攻め込んできたんじゃないかと俺は思ってるのだけどな」

「しかし、この辺は国境から遠いだろう」

「まあ、俺たちがどうこう言ってもしょうが無いだろう。お偉いさんたちが何か考えてくれるだろう」

「それもそうか」


 シェリル達と一緒にいて麻痺をしているようだが、魔獣がこんなにも頻繁に現れること自体珍しいことなのだ。そのきっかけはシェリルの復活だろう。もしかして無意識にシェリルが魔獣を引き寄せているのだろうか?

 しかし、そのうち魔獣協会とは一度話をしなければならないだろう。しかし、シェリルの刺客となっているワタリガは影響力のあるのだろう。タマモとの一件で、ワタリガが盾になってくれたような物だ。ワタリガからだけ逃げ回れば、意外とシェリルの身は安全ではないのだろうか。そんな事を考えてしまう。

 しかし、そんな簡単な事ではないだろう。

 俺は噂話を聞きながらそんな事を考えていた。

 まあ、明日の昼には食料品が揃う。ドワーフの里に行ってから考えよう。

 タマモのためにドワーフの酒も大量に買い込まないといけない。

 そんな事を考えながら酒を飲むと、ドアが乱暴に開かれて、ダミ声が聞こえた。

 

「おい、大将! 十人分の飯と酒を至急、準備しろ!」

「へ、へい。少々お待ちを!」


 正規兵の鎧を身につけた男達の横柄な態度に慌てながら、小太りのハゲた店長が対応し始めた。

 しかし、なかなか繁盛しているこの酒場で、いきなり十人が座れるだけのテーブルは空いていなかった。


「もう少しで空くと思いますので、少々お待ち願えますか?」

「おい、俺は至急と言ったのが聞こえなかったのか? 俺達はお前達市民を守る公務を終えて、疲れてるんだよ。あまり怒らせるな!」

「し、しかし、そうは言われましてもテーブルが空いていないもので」

「あそこが空いているではないか」


 横柄な兵士は俺達のテーブルを指差した。

 六人は座れる大テーブルに所狭しと食べ物を並べているものの、ハットンはほんの少しのつまみだけで酒を飲み、俺もお腹いっぱいになっていた。シェリルだけが相変わらず、マイペースに食べていた。彼らからすると、人数に見合っていないテーブルに見えるのだろう。


「いや、まだお客さんが」

「う゛ぁ!?」


 兵士は店長を睨みつけて、柄に手をかける。

 まあ、こんな大きなテーブルを占拠している俺達も悪いし、そろそろ帰っても良いかなと考えていると、兵士が俺達のテーブルに近づいて来た。

 店長がお願いに来たのかと思って顔を向けた瞬間、テーブルの食べ物が床に落ちる音が店内に響きわたった。

 兵士が落としたのだった。

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