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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第53話 底辺テイマーは野湯を目指す

 一緒に温泉に入っていた白髪の老人の声に、俺も異変に気が付いた。

 お風呂の水位がどんどん下がって来たのだ。

 その様子を見てごま塩頭の親父が動いた。


「栓が抜けたのか?」


 湯船を掃除するために湯を抜くための栓があり、それが外れたのではないかと確認をしたが、栓は抜けていないようだった。しかしその間にもどんどん水位が下がっていった。温泉水が止まったわけでも無かった。

 俺が含めた三人が慌てていると、女風呂からも声が聞こえてくる。


「何やってるのよ。ハットン。どんどんなくなってるじゃない」

「ああ、ごめんごめん。加減するから」

「勘弁してよ。お湯が少なくなると、身体冷えちゃうじゃない」


 どうやらハットンがお湯を吸いすぎたせいで、風呂の湯が減ってしまったのだろう。

 シェリルの言葉に加減をしたのだろう。ゆっくりと湯が増えてきた。


「隣の姉ちゃんたちは、あんたの連れかい? ここの湯はみんなの物だ。勝手に持って行っちゃ困るんだよ。湯が欲しければ、山頂近くまで行きな、野湯があるから。そこなら好きなだけ湯を持って行っても、誰も文句は言わないぞ」


 ごま塩頭がそう言うと、老人も頷いた。


「お湯の質も、ここよりずっと良いぞ」

「それはどこにあるんですか?」


 俺はふたりに詳しい場所を聞く。今回はハットンのために温泉に来たのだが、そのハットンが自由に湯を取り入れられないなら、不満が募るだろう。それにお湯の質が良いのならば、そちらの方が良いだろう。

 俺はふたりに声をかけると、温泉から出た。


 それからしばらく馬車で登れるところまで登ると、昼食をとると徒歩で温泉を目指す。

 温泉は山頂に向かう山道から離れたところにあった。

 教えられなければ分からないような少しへんぴなところにあり、ここならば人が来ないだろうから、ふたりも気兼ねなくのんびり出来るだろう。

 そこは人の手で作られたわけではない、自然とできた湯だまりにも関わらず、麓の温泉よりもよほど大きかった。しかし、脱衣所も無く、屋根なども人の手が入っている様子もない野湯。当然、男湯も女湯もない。見た目は乳白色の小さな池なのだが、湯気が温泉だとわかる。

 俺が湯に手を入れてみると、少し熱めだが十分に入れる温度なので、二人に声をかけた。


「大丈夫そうだ……って、もう脱いでるのかよ」


 二人はすでに服を脱ぎ捨てていた。

 ハットンは真っ白な長い髪をアップにまとめて、形の良い胸と股を手で隠し、透き通るような美しい肌を晒していた。

 シェリルも銀色の髪をそのままに、大きな胸を隠すでもなく、その健康的な裸体を晒していた。

 俺に後ろからシェリルが抱きつくと服を脱がし始めた。


「ほら、マックスも服脱いで入りましょうよ」

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