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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第37話 底辺テイマーは草原の街に行く

 その街はあの港町から離れた、草原の中にあった。

 丸太の先を鋭利にした物を数多く、盛った土の上に突き刺して囲いを作り、その内側には川から引いた水を流し込んだ巨大な堀があり、まるで中州に作られた街のようだった。出入口には巻き上げ式の橋が取り付けられており、何かあれば船で川をまで移動して逃げられる造りになっていた。

 出入り口に門番がおり、俺達に街を訪れた理由を尋ねた。


「食料品の購入のためです。あと、貴金属の換金に」


 ランリーは初めは金貨を渡してくれたが、今回は宝石などの鉱物を渡してくれた。それはドワーフたちが俺達、人が使う金貨をほとんど持っていなかった。そのため、今後の商売のためにも貴金属の換金も頼まれていたのだった。


「ああ、行商人か」

「え、いや……」

「ほら、行け! 次!」


 門番にせっつかれながら、俺達は街へと入った。

 俺は自分達の姿を見た。簡単な防具を着けて、空の荷馬車を引き連れている。そして、シェリルは普通のワンピースを着ている。どう見ても冒険者とは思われないだろうと気が付いて、素直に街に入っていった。


「まあ、今は行商人か~」

「どうしたの? マックス」

「いや、何でも無い。まずは貴金属を換金しに行こう」


 俺は街の人に聞いて貴金属屋に行き、無事に換金を済ませると、宿屋に入った。


「これからどうするの?」

「とりあえず、今日はゆっくり休もう。明日、食料品を購入できるとこを探そうか」

「そうじゃないんだけど……まあいいわ。じゃあ、ご飯でも食べながら話しましょう」


 俺達は大衆的な酒場に繰り出した。お金は十分にあり、ドワーフの街に食料を持って行けば宝石などが手に入る。ドワーフにとって金や宝石類になんら価値を見いだしていない。そこら辺の石ころと変わらないのだが、シェリルと一緒に人間の世界を回ったランリーのおかげで、念のため倉庫に無造作に貯められていたのだった。

 それでも大衆的な酒場に行くのはシェリルになるべく、量を食べさせてあげたからだ。そして、何よりも俺自身、こういう店の方が落ち着くのだった。

 俺達は店の真ん中当たりのテーブルに案内されるとすぐに、次々に料理を注文した。

 この辺りは野ウサギが多く捕れて、名物になっているようだった。

 煮物、揚げ物、炒め物、蒸し物、スープなど、俺達は気になった料理を次々と注文すると、すぐにビールが出てきた。

 まず喉を潤すと、シェリルが口を開いた。


「さっきの話なんだけど、マックスはまだ冒険者を続けるの?」

「どういうことだ? 俺は冒険者でテイマーだぞ」

「マックスが危険な冒険者を続けているのはなんで?」

「そりゃ~お金が欲しいって言うのが一番の理由だ」

「でも、ランリーのところに食料を運べばお金は稼げるよね」


 確かにそうなんだ。金ならば、ドワーフの街に食料を運べば手に入る。道中の危険があるとはいえ、ダンジョンに潜るよりはよほど安全に金が手に入る。底辺のテイマーである俺が手に入る額よりも多くの金額を。しかし……

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