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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第108話 底辺テイマーはトップテイマーの暴走を止めようとする

 モンスターの出現に観客席から悲鳴が上がる。

 それもそうだろう。数匹のモンスターならば、モリャシュがコントロールしていると安心できるが、何十匹ものモンスターが相手ではいつ、自分たちに襲いかかってくるか不安だろう。

 そもそも、こんなことを運営が許しているのだろうか?

 俺の疑問に答えるように、運営の叫び声が響き渡る。


「モリャシュ様、危険ですので、モンスターを引っ込めてください。お願いします」


 そんな運営の言葉を無視するように、モンスターたちは大舞台に集まり始めた。

 それに対してまだ生き残っている参加者たちが、サリュリとの敵対するのを止めて、驚きの声を上げ始めた。


「なんだ、こいつらは!」


 モンスターは参加者たちを襲い始めた。それもモンスターたちが連携をとりながら襲いかかっている。

 この段階で残っている参加者たちに弱い者はいないだろう。しかし、それでも数の暴力で遅いかかかるモンスターたちに犠牲者も出始めてきた。

 俺はモリャシュに向かって叫んだ。


「止めるんだ!」

「うるさい! たまたま一匹、リテイムしたからって、調子に乗るな! このザコめ」


 美男子とも言えるモリャシュは、だだをこねる子供のようにそう言うと、モンスターが俺に向かって襲いかかってきた。

 傷ついたカサミを下がらせて、俺は左腕を構えた。

 大砲で吹き飛ばす!

 しかし、俺の射線上に色白な美しい女性が背中を見せて立ちはだかった。


「ダーリンのことをザコって言ったわね」


 そう言ってハットンが腕を振るうと、モンスターたちは宙に舞った。

 そして、ハットンはモリャシュを守るように防御力の高いモンスター共も吹き飛ばし、モリャシュの前に仁王立ちになる。

 その、美しくも冷酷な美女を前に、モリャシュは先ほど空を舞った記憶がよみがえり怯えた。

 このままではまた、空を舞う。

 先ほどのビンタで、左の頬は大きく腫れている。この美しいモリャシュ様の頬が。そして、このままでは右の頬も叩かれる。そう直感したモリャシュは助けを求めることにした。


「サルーン! 助けてくれ!」

「うるさい!」


 モリャシュの言葉に、ハットンは面倒くさそうに左手を振る。

 モリャシュが気絶すれば、このモンスターたちも動きを止めるはずだ。すでに参加者の数はかなり減っている。この混乱が収まれば、予選も終わるだろう。

 そうすればカサミの手当ても出来る。

 俺はまた、モリャシュが宙に舞うのを待った。

 しかし、大きな音を立てて、その手は止められた。

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