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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第101話 底辺テイマーは武道会に参加する

 予選当日。

 その日は曇り空で、今にも雨が降りそうだった。

 武道会は雨天決行。

 晴天でなければ実力が発揮されないような武術は、武術にあらず。

 巨大な円形状の舞台の周りには客席があり、二階ほど上には貴族た王族用の特別観覧室があった。

 サリュリの言っていたとおり、舞台は一段上がっておりそこから降りればギブアップと見なされる。

 何十人もいる参加者のほとんどが重騎士や戦士で、ちらほらと魔法使いらしい人間も見えるが、俺のようなテイマーなどいないようだった。また、女性の参加者もハットンとサリュリ以外にひとり、ふたり見える程度だった。

 しかし、名の通った冒険者があちらこちらに見える。

 巨大な剣を操る剛剣のマッシュ。

 スピードで相手を翻弄する神速のリチャード。

 ひと突き十人を突き刺す槍使いホンディ

 魔法で自身を強化する魔法剣士のトリモンド。

 戦斧を操るキング。

 俺が知る限りでも超一流の冒険者達が参加しているが、金髪の男が話していた天才テイマー、モリャシュらしい姿は見えない。デマだったのだろうか。

 俺が落胆していると、他の参加者たちは、いきなり場外へ落とされないよう、みんなある程度の距離を保ちながら真ん中辺りに集まり始めた。

 そんな中、大きなドラが鳴らされると、男性がアナウンスを始める。


「ようこそ、大武道会に参加の諸君、そしてお集まりの観客様方。これより、大武道会の予選を始めたいと思います。例年通り、現在参加者が集まっている大舞台から落ちた者、ギブアップや気絶した者は失格となります。また、不幸にも死亡した者も失格になります。ただし、その場合、加害者も失格になりますのでご注意ください。また、今年は途中でスペシャルゲストが参加しますので、お楽しみにしてください。それでは、皆さん準備はいいですか? 銅鑼が三つ鳴らされたら開始の合図です。また、終了の合図は銅鑼が二つ鳴らしますので、その時は速やかに、戦闘を中止してください」


 司会の男がそう言うと、銅鑼が会場に響き渡るように一つ鳴り響いた。

 スペシャルゲストとはモリャシュの事だろう。俺は胸の高まりを感じながら、周りの様子をうかがうと、参加者たちは緊張した様子で武器を構え始めた。グルーブで参加しているであろう者達は、ひとかたまりになり、開始の合図と同時に狙う獲物を探している様子だった。

 ハットンはリラックスした様子で、俺を背中にかばう。


「ダーリン、あたしの後ろに隠れていてね」

「いや、俺もこの右腕の練習をしたいから、俺のサポートに回ってくれないか?」

「いいけど、危ないから、人数が減ってからね」

「わかった。でも、相手を殺すなよ」


 俺の言葉にハットンは長いまつげのを揺らして俺に向かってウインクすると、二回目の銅鑼が鳴らされた。

 三人中、女性が二人。

 サリュリは皮の胸当てと手甲、すね当てに額に鉢金だけを付けた戦士としては軽装備。

 ハットンに至ってはいつもの用に薄手のワンピースを付けているだけだった。

 テイマーである俺もサリュリよりも若干重装備なだけで、どう見ても近接職ではないのがわかってしまう。 

 そんな俺たちを周りの参加者が狙ってきている空気が、ひしひしと伝わってくる。そんな空気を感じたのか、サリュリはすでに剣を抜いて自然体に構えていた。力みや焦りもなく、ただただ清らかに構えていた。

 そして、三つ目の銅鑼が鳴り響き、大武道会の幕が開けたのだった。

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