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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第100話 底辺テイマーは憧れの存在が武道会に参加すると聞く

 サリュリはハットンと手合わせできないことに不満を示しながらも、俺の問に答えてくれた。


「予選はその年によって違うけど、大体は皆集められてた大舞台の上で戦います。大舞台から落ちる、ギブアップする、気絶したり死んだりしたら失格。十六人以下になるまで戦うのよ」

「死人が出るのか?」

「まあ、めったには出ないけど、死んでも文句は言えませんよ。でも危ないと思ったら、さっさと大舞台から降りれば大丈夫ですよ」


 まあ、ハットンがいるから危険は無いと思うが、危なければさっさと逃げよう。なんせ、底辺テイマーの俺が武道会に出ること自体が間違いなんだ。そもそもモンスターをテイムしていない俺は何の戦力にならない。右腕の練習さえ終わればさっさとリタイヤしよう。あとはハットンかサリュリに任せよう。

 しかし、予選がバトルロワイヤルなら、仲間で参加すれば魔法使いなどの後方職でも予選を通過出来るだろう。


「それでは、三人で協力して予選を通過しよう」

「ようよう、お前さんたちも武道会に参加するのか?」


 先ほどの酔っ払いが吹き飛ばされたのを見ているにもかかわらず、俺たちに話しかける猛者がまだこの店にいるとは驚きだった。

 その猛者は長い金髪を後ろに束ねた軽薄そうな男だった。


「ああ、そうだけど、あんたも参加者か?」

「参加者? まあ、そうだな。そう言えばあんた知ってるか? 今回、スペシャルゲストが参加するって噂を知っているか?」

「スペシャルゲスト? それって誰だ? 勇者は参加できないから、剣聖か?」


 剣聖とは勇者のように他の騎士に指導などせず、孤高に自分の剣を磨き高みを目指している、一対一では勇者よりも強いと噂される存在である。しかし、大会などの名誉には興味が無く、その姿を知るものは少ないという。

 その剣聖が武道会に参加するというのであれば、仲間に引き込めないだろうか。

 しかし、金髪のイケメンは指を左右に振って否定した。


「そんな小物じゃないよ。超絶天才イケメンテイマー、モリャシュ様が参加するんだとよ」

「モリャシュ? 誰ですか? それ」

「モリャシュ!? その話は本当ですか!?」


 金髪の優男の言葉に、不思議そうに尋ねるサリュリの言葉にかぶせるように俺は興奮気味に叫んだ。モリャシュはトップテイマーで、100種1000匹のモンスターを操ると言われる俺たちテイマーの憧れの存在である。いつも新たなモンスターを求めて世界中を旅しているらしく、剣聖同様その姿を知るものは少ない。

 そのモリャシュが参加すると言うのであれば、一目だけでも見てみたい。

 そんな俺の気持ちを感じ取ったのか、金髪の男は笑顔で答えた。


「それが本当らしいぜ。良かったら、他の連中にも宣伝しておいてくれよな」


 そう言って、男は別のテーブルに行ってしまうと、俺はサリュリ達にモリャシュの伝説を話し始めた。彼はモンスターだけじゃなく、精霊や妖精すらテイムしてしまい、単独でダンジョンに挑み、出会う敵を次々にテイムして、ダンジョンを攻略するという。

 そんな話をしながら、俺たちは酒を飲み、飯を食い親睦を深めたのだった。

毎週月曜日更新!

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