異世界転生⁈
高校2年の夏、そろそろ夏休みになるとわくわくしていた今日この頃。
それが何故こんな事になっているのだろう。
こともあろうに中世ヨーロッパの街並といってもおかしくない異世界にきていた。
「いやいや、そんなテンプレートなww」とか思ったやつ怒らないから手を挙げろ。
今手を挙げた奴は俺の同士だ!
だってそうでしょ。「明日から夏休みだ~♪」とか言いってランランしてたら十トントラックに轢かれて気が付いたら異世界の道のど真ん中に突っ立てたんだから。こんなテンプレ展開ある?いや、あったんだけども。
「とりあえずこれからどうやって生きていくかだな。」
「ねぇ、あなた。ここで何してるの?」
ふと独り言を呟いたとき、後ろから同い年くらいの気の強そうなルビーをさらに赤くしたようなきれいな赤髪、紅眼の女の子が話しかけてきた。
「あ、はい、すみません。道のど真ん中に立っていてごめんなさい。すぐにどくのでどうかお許しを…ってん?なんで言葉が通じているんだ?」
「は?あなた何言ってんの?この世界言葉とか全部同じじゃん。あと、本当に邪魔になってるからそこはどいた方がいいわよ。」
言われて周りをもう一度見回したら迷惑そうに馬車の上で迷惑そうにこっちを見ていた。
「あ、すみません。」
慌てて道の端にどくと、馬車の御者さんはすでにこちらに興味を無くしたように走り去っていた。
「ありがとう。ちょっと混乱してて気が付かなかった。いや、気が付いてはいたのかな?」
「そんなことはどうでもいいけどあなた、これからどうやって生きていくかとか言ってなかった?これから私は冒険者ギルドに行くんだけどあなたも来る?冒険者になったらいろいろしないといけないけどお金は結構もらえるわよ」
「え?冒険者ギルドなんてあるの?」
「ほんとにあなたどうしたの?冒険者ギルドは世界各国にあるわよ?それで、行くの?行かないの?」
「行きます!行かせていただきます!」
「わかったわ。ついてきなさい。」
冒険者ギルドへ向かう最中、俺は赤髪紅眼にこの世界のことなどを教えてもらっていた。自分が異世界転生者だといってもすんなり信じてもらえたのはちょっとびっくりしたが。
「そういえばあなた、名前は?」
「ん?俺か?俺は亜希人だ。」
「そう。わたしはニルヴァーナ・アルシエよ。ニルでいいわ。」
「そうか。じゃあニル。冒険者ってどれくらいいるんだ?」
「そうね。だいたい5万ってところかしら。ちなみに冒険者には《ランク》って言う階級制度があって下からD級・C級・B級・A級・S級って感じにわかれているわ。」
「そうか。だいたい《ランク》ごとの一般的な認識はどんな感じなんだ?」
「そうね。D級はとりあえず冒険者になればなれるから「一般人」とあまり変わらないわね。
そして、C級になれば一人前。B級になればすごい人。A級は超人ね。S級は神様みたいな扱いを受けているわ。
普通の人はどれだけ昇格しても精々B級。天才でもA級が限界ね。S級は歴史上でも4人しかいないわね。」
「S級ってそれほどすごいのか。昇格はどういう基準なんだ?」
「そうね。基本的にはレベルの高いクエストを達成すれば昇格できるわ。ただし、最高でも自分のランクより1つ上の難易度までしか受けられないわ。」
「へぇ。それじゃあニルはどの《ランク》なんだ?」
「ま、まぁそれはどうでもいいじゃない。そ、それよりも《ステータスプレート》は知ってる?」
ニルは何故かランクを聞かれると少し動揺していたが《ステータスプレート》のことが気になったので俺はあえて言及しないことにした。
「いや、知らないな。」
「そう。《ステータスプレート》は自分の血を少しかけることで契約できる《アーティファクト》よ。」
「《アーティファクト》?」
「《アーティファクト》とは、魔法をが付与された道具のことね。魔法は多分あなたの世界の認識とあまり変わらないわ。基本的に自分の魔力を使って魔法は発動されるわ。魔法の種類は人それぞれだからわからないけど基本4属性の「地」「風」「火」「水」がもとになっていると言われているわ。」
「そうなのか。」
「ええ。ああ、あそこが冒険者ギルドよ。」
そういわれて顔を上げるとそこには10階だてのマンションくらいの高さの建物が建っていた。
どうも。この作品が初投稿のかーすとです。
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