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家庭菜園始めましょう!え?す、水耕栽培…?〇月13日(夜)

雪月花です!書いてるうちに楽しくなり始めた頃です!

不法侵入しようとした豪華なお家にはちゃんと人が住んでました、その人は翠木涼太さん。気が付いたら捕まり同人誌のような展開にはならなく共同生活が始まりました。何故?


「あぁ、部屋についてだがそのまま使ってくれて構わない。もし移動したいのなら行ってくれると助かる。間違えて入ってしまうからね」


「は、はぁ…では、お言葉に甘えて」


そんな訳で翠木さんのお宅を拠点としました。日も下がって来てるので私はカーテンを閉め切り、私が寝ていたお部屋へ…


「…?」


お部屋へ…何でこっちを見てるんでしょうか…?


「どうかしましたか…?」


「カーテンを閉めるには時間が早いと思ってね。何か理由があるのか?」


「…もしも私よりも危険な人間が居たとした、電気の点いている家は絶好の標的です。家主を殺して物資を奪うかもしれません。電気が点いてるなんて今どき貴重ですから…」


「あぁ、成る程。防犯って意味だと電気を点けて置くといいんだけどね、そうそう。風呂とかも別々のを用意してあるから大丈夫だよ」


翠木さんは納得した様子で数度頷くと、ついでにと教えてくれた。あれ?アパートにいた時より良い生活してる


「整理が終わったら戻って来ると良い。夕食にしよう」


そう言ってキッチン…?広い、に向かって行く翠木さん。私はそのまま部屋に引っ込む

確認する事は沢山ある、翠木さんの言う通り私の荷物は部屋の隅にあり、ショットガンやクロスボウ、斧も一緒に置いてあった。リュックサックを開けては一つ一つ確認しながら荷物を解いて行く


・ショットガン&ショットシェル

・クロスボウ&アルミ矢

・ハンドガン&12発の弾

・各医療品&替えの衣服、タオル類

・乾パンやレーション、ミネラルウォーター等の食糧


全部そのままであり、詰めた場所も変わっていない所を見ると荷物には一切触れていないようだ。翠木さん…本当に良い人の様だ…後、この家の防衛力が高いと推測する。この世の中いい人は皆死んでいる


「お風呂沸いてるよー!夕飯には何か希望があるか?」


そんな事を考えていると翠木さんの声、富豪 is God! っと叫びたくなるが、彼がいつ裏切るか分からないと、心のどこかに留めておこう、うん


「は、はーい!」


慌てて、荷物を元に戻してが服と手に取り部屋を出る、オープンキッチンの横を通る廊下の先に浴室はあるようで、必然的にキッチンに立つ翠木さん(エプロン姿)と目が合う、彼はにこりっと笑いながら


「希望はあるか?」


「え?えっと…希望が取れる程食糧が…?」


「勿論、こう見えて備えはかなりあってね。…どうかしたのかい?」


翠木さんの言葉にぽかんっとしながらも、何でもいいですよ?っと控えめに答えると、じゃ…パスタにしようっと嬉しそうに笑った




「ほんと、いつの時代も富豪は強い…」


叫び声を上げそうになる程広い浴室にそれに見合った浴槽に沈みながら独り言ちる、…最初は一人で生きてくつもりだったのに…最初から計画倒れだよ…はぁ…でも、私も寂しかったのかもしれないね…


「寂しかった…か…」


今思えば一週間籠っていた時からずっと一人だったなぁ…でも、やっぱり本当に信じようとは思わない、こうしてる間にご飯に危ない薬とか混ぜられてるかも…ない、よね?




お風呂から上がると良い香りが漂って来た、バジルの香りだろうか?香りに釣られるように倒すで髪の毛を乾かしながらキッチンに行けば、翠木さんが丁度、食事の支度を終えて。席に着く瞬間だった


「湯加減はどうだったかな?僕は熱めの風呂が好きでね、大丈夫だったかい?」


「はい、丁度良かったですよ?」


そう言いながら彼の前の席に着く、椅子を引こうと立ち上がりそうだったので流石に申し訳ないと断ったのだ


「さて、食べようか?」


「はい、いただきます」


すっっっっごっく、美味しかったです。翠木さん、なんで結婚してないの


「ごちそうさまでした」


「ごちそうさま、口に合った様でよかったよ」


「あはは…美味しかったです」


先程の考えがあったのにこのざまである。悲しいかな、人の性


「明日から何か予定はあるのかい?」


ふと、翠木さんから問い掛けられた。明日から、か…取り敢えずは周りを漁って使えそうなものは何でも持ってこないと…あ


「菜園を始めたいですね…物資の調達も大事ですが。野菜を育て、自給自足しないと…」


「野菜?あぁ…地下で水耕栽培が出来るよ?」


「はい?」


ぽかんっと聞き返してしまう、水耕栽培?え?オカネモチスゴイ


「そう、水耕栽培。だが、まぁ…水耕栽培で育ち辛いものもあるし、必要な物は大量には無いからその辺を集めようか」


「は、はいっ。後…まだ全部は取り切れてないお店を何件か見つけているので…そこも漁りたいですね…」


うんうん、っと頷きながら翠木さんは自分の顎を左手で撫でる。何か考えてるのだろうか?


「凛華君、ゾンビは音にも反応するのかい?」


「え?はい、エンジン音なんかも大きいと直ぐに寄って来ます。ただ、走っては来ないですが…」


「そうか…なら、電気自動車は使えるかな?ほら、騒音も少ないしね」


「道が空いていれば使えそうですが…どうでしょう」


確かに自動車があればかなり楽になる。速度を落として静かに運転すれば安全かもしれない。試してないけど


「よし、僕が実験しよう、大丈夫そうなら使えばいい。ダメなら捨てるさ」


「いいんですか?」


「使えない物を捨てるんだ、この状態じゃ切符も切られないさ」


冗談を交えながら笑う翠木さんに釣られて私も笑った、そうすると翠木さんにとても安心した様子で見つめられた。何かしたかな?


「…?」


「おっと、失礼。ここに来てからずっと緊張している様子だったからね。心配してたのさ」


「…まぁ…そうですね」


「あはは…まぁ、僕は君の味方だ。折角生きている者同士、会えたのだからね」


そう言って、翠木さんは笑っていた。時計も22時を回り、流石に眠くなって来たので先に部屋に行く事に。翠木さんは何か準備をしてから寝るようだ、「明日の9時に起きよう」と言う事になった


「今日は疲れたな…ん、首は問題なさそう…どんな叩き方したんだろう…」


苦笑いしながら首を摩り、ふかふかのベッドに横たわる。すぐに瞼が重くなり、夢に沈んでいく…

良い夢が見れるといいなぁ…

楽しんでいただけたでしょうか?ではでは~

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