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夜の住人とゾンビの大移動 〇月16日 (夜)

雪月花でございます!開いていただきありがとうございますっ

あー…寒、寒っ!なんでこんなに冷えるんだろう…不思議で堪らないよ。ラジオの端末を弄りながら周波数を慎重に合わせて行く、合わせつつも監視カメラの映像を見る事を忘れない。拠点の八方向に付けられている為、画面には8枠の映像がリアルタイムで映し出されている。木が風で揺れたり、ノロノロと歩き回るゾンビ…周りは綺麗に掃除したつもりでも気が付くと彼らは周りを彷徨っている。何処から来るのかとても知りたいけど、調べたいとは思わない。…だって…ねぇ…?


「凛華さん、お疲れ様ですっ。何かありました…?」


「ううん、今の所普通だよ。強いて言うなら気温が以上かな…」


言いながら椅子を回転させて、管理室に入って来た紗那ちゃんの方を向く、苦笑いしながら両手にココアの入ったカップを持っていた。ありがと、紗那ちゃん


「確かに寒いですよね…昨日よりも冷え込んでいる気がします…」


「うんうん…ほんとにねぇ…」


不意にラジオからノイズ以外の音が聞こえた、人の声の様だ…二人で見つめ合うとラジオに耳を近づけて音声を聞く。ノイズが酷いけど…何とか聞けそうだ


『や…らは…北kら…こちら、に…してる。速度からs…3日後に…に、着くだろう』


んー…思った以上にひどいな…なんて言ってるんだろうか…


『繰り、す。100を超え…らが…移動している。こ…だと…3日後…着くぞ。備えるんだ…残るために』


何度か同じ事を必死に叫ぶ男性の声、最後にひどいノイズと一緒に通信は切れた。とてつもなく嫌な情報かもしれない…


「凛華さん…今の、もしかして…」


「うん…聞き間違えじゃなかったら…ゾンビが北から2日掛けて、降りて来てるんじゃないかな…」


あくまでも仮説だ。100を超える量のゾンビ…それが何の影響なのか。移動して歩いている…もしもこの街に来たら…考えただけでもぞっとする


「このまま監視をお願いしていいかな…?一応翠木さんに知らせて来るから…」


「はい、大丈夫です。何かあったらトランシーバーでお知らせするので」


紗那ちゃんに監視を任せては、翠木さんが作業しているガレージに向かう。入ると何やら爆発物を作っている翠木さんがいた


「翠木さん、今大丈夫ですか…?」


「あぁ、凛華君。どうかしたのかい?」


手を止めた翠木さんはマスクを外してくれた、ちらりと作っていたものを見ると誘導爆弾?を作っているようだ


「実は…」


先程のラジオの事伝えると、翠木さんは成る程…と言いながら何か考えている様子だ。どうかしたのかな…?


「対策を考えないといけないね…それに、昨日来た連中も気が掛かりだ。もしも、あれ以上人数が増えるようなら僕達も場所を移さないといけないね」


今の環境がかなり良いから最終手段だけどね、それに。僕も家は手放したくないからねっと言いながら優しく撫でられた。顔に出てたかな…


『凛華さん!聞こえてますか?』


翠木さんが作業に戻ろうとした時、トランシーバーから紗那ちゃんの声が響いた。何かあったようだ


「紗那ちゃん、昨日の人達が来たの…?」


『はい、顔は分かりませんが…昨日と同じ身長の方と二人増えています』


「厄介だな…今の内に脅しで近づけない様にした方が良いか…」


翠木さんの言葉を聞いて思わず見つめてしまう…


「大丈夫、此方からは手は出さないけど。少しの脅かしはしないとね」


そう言って翠木さんは赤い光が出る銃のパーツ。レーザーサイトと言われるパーツを二つ持つと、三階へあがって行った。私にも手伝って欲しい事がるとの事


「僕はこれを彼らに照射する。凛華君はこのライトを彼らに当てて欲しんだ」


そのライトを見ないようね?と言いながら手渡されたライトに視線を落とす、普通のライト…だよね?


「紗那君。彼らの場所を教えて欲しい」


『えっと、正面の扉に集まっているようです。手袋を付けてる様で感電してないです』


まずい、既に有刺鉄線を切断しようと手を掛けているようだ…


「よし、凛華君。僕の合図でそのライトで照らしてくれ」


「は、はいっ!」


翠木さんはレーザーサイトを一番手前の作業をしている人影に当てる。当てられた方は動かなくなりゆっくりと両手を頭上に上げている


「警告する、作業を中止し。早急に立ち去れ。警告は2回までだ」


塀の外側に向けて設置した大型のスピーカーからボイスチェンジャーで声を変えた翠木さんの警告が響く。勿論、周りに残っているゾンビ達もゆっくりと拠点に歩き始める。外にいる彼らは慌て始め、崩れる様に逃げて行った


「…どうやら、そのライトは必要なかったみたいだね」


「み、みたいです。…このライト普通のライトじゃないんですか…?」


「あぁ、そのライトはね。激しく点滅するんだ…暗闇の人間には効果的でね」


そう言って、ライトを回収する翠木さん。そんなライトがあるんだ…と思いながら少し騒がしくなった塀の外を二階の窓から眺める。罠はちゃんと機能しており、感電したゾンビはしばらくして動かなくなっていた…

暇つぶしにはなったでしょうか?ではでは~

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