ねこねこぬこ 君の名前はクーちゃんだ! 〇月16日 (朝から昼)
次回の投稿は少し間が開きます><
昨晩の事件もあってか、朝の9時なっても誰も起きる事は無かった。神経擦り減らして警戒してたから…本当に疲れたよ…でも、流石に起きないとね。スマホの画面を見ては11時20分と表示され、もぞもぞと動き出す。隣で寝てる紗那ちゃんを起こさない様にベッドから這い出ては欠伸を噛み締めながら洗面所へ、顔や歯を磨いては意識を起こし。なんとなく庭へ出ると…
「…猫…?」
何処から入って来たのか、黒猫が庭で日向ぼっこをしていたのだ。目を細めながら微動だにしない姿は間違いなく猫。うん、可愛い…そっと近寄ると芝生を踏む音に反応してるのか耳が動いている。もう少し距離縮めれば、こちらを向いて目を開いた
「…おはよ…?」
静かにそう言うと、何事も無かったかのように先程と同じ方向をに顔を向けながら目を瞑る。警戒されていない様子なので隣まで行く事に、やはり微動だにせず。折角なので姿勢を低くし、優しく撫でてみる事に、凄い…ふわふわ…?ふかふか…かな?毛並みが素晴らしい
「君はどこから来たの…?塀を越えて…は無理だよね。んー…?」
ごろごろと喉を鳴らしながら目を細めたまま顎を撫でられている黒猫。クロちゃんでいいか。それだと安直?いいよーだ。クーちゃんって呼ぶもん!…誰と話してんだ、私。
「くーちゃん、って呼んでもいいかな?」
どうやら呼び名にはあまり拘らないらしい、クーちゃんと呼ぶとこちらを見つめながら尻尾をゆらゆら。どうやら気に入られたようだ
「凛華さん、おはようございます…あれ、その子は…?」
「おはよ、庭で寝てたんだよ。この子」
いつの間にか起きて来ていた紗那ちゃんがパジャマ姿で猫を夢中で見ていた。試しにクーちゃんに向かって紗那ちゃんを紹介する様に手を向けてみた、すると
「わ、わ…!」
クーちゃんはするりと軽い身のこなしで紗那ちゃんが開けていた窓から居間に入り。紗那ちゃんの怪我をしていない方の足に頭を擦り付けていた。頭の良い猫ちゃんだ…っと感心していると、翠木さんも起きて来たのか驚いていた
「とても不思議な猫だ…何と言うか。私達の言葉を完全に理解している気がするね」
そう言いながら翠木さんは、私が"非常食"として持って来ていた猫缶を開け、小皿に中身をよそる。クーちゃんはその様子を見つめながら静かに丸くなっており、紗那ちゃんに撫でられている
「クーちゃんって名前を付けたんですね」
「うん、クロって名前は安直と言われそうだからね…誰に言われるのか分からないけど」
???っと頭の上に?を幻視出来そうな程不思議そうな顔をしていた
「さっ、折角だから食べて行くと良い」
そう言って小皿を床に置く翠木さん、クーちゃんは紗那ちゃんの手からするりと抜け出すと静かにキャットフードを食べ始める。見てるだけで和む…アニマルセラピーって凄いんだなぁ…っと思いながら眺めていた
…
…
…
「さて、荷物整理は終わったよ。そっちはどうだい?」
「こっちも終わりました。多分分かりやすいと思うんですが…」
午後になると、やる事もないので手付かずだった、荷物整理をする事に。翠木さんは銃を私は弾薬を、紗那ちゃんは医療品と雑貨を…3人で分担して片付けたので早く済んだ。と言うよりもこの家の収納スペースが凄い、かくれんぼしたら見つけられる自信がないよ…あ、クーちゃんはソファで丸まっていました。このまま飼う事居なったよっ
「あ、大分腫れが引いて来たね。良かった、罅とかじゃなくて」
「ありがとうございます…」
紗那ちゃんの足の様子を湿布を変えるついでに見ると腫れは引き、色も紫から黄色っぽい色になっていた、試しに紗那ちゃんが松葉つえ無しで歩くと、痛くないですっ!と喜んでいた、これなら明日から一緒に物資を集めに行けるかもしれない。さて、問題は夜だ…昨日の3人が来なければいいけど…
お読みいただきありがとうございます。ではでは~!