表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
難易度ナイトメア! クズ勇者に嵌められた俺はついに本気を出すときがきた 悪役令嬢と塔を攻略しよう!  作者: 野良うさぎ(うさこ)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/29

生徒たち

【ボッチ】初回モンスパ覇者藤崎ハルキを見守るスレ4【卒業】


 256.名無しのモンスター

 ハルキ近くにきた。


 257.名無しのモンスター

 ハルキパーティーマジでヤバいな。さっき瞬殺された。


 258. 名無しのモンスター

 うさぎもヤバいぜ。首を刈る時笑うんだぜ……


 259. 名無しのモンスター

 今から出勤やだな


 ……

 ……

 ……


 300. 名無しのモンスター

 あいつらもう5層ボス倒したらしいぞ。


 301. 名無しのモンスター

 え、何回も戦っているの見たぜ?


 302. 名無しのモンスター

 はや!


 303.  名無しのゴブリン

 昨日ブルードラゴンさんにボコられてるのみた。

 ザマァ!!


 304. けんせい

 ハルキスレはここでいいんじゃな


 305. 名無しのモンスター

 けんせいさんキター


 306.名無しのモンスター

 age


 307.名無しのモンスター

 けんせいさん今回どこにいるの?


 308. けんせい

 10そうじゃ


 309.名無しのモンスター

 え……


 310.名無しのモンスター

 え……


 311.名無しのモンスター

 階層低すぎじゃないっすか……


 312. けんせい

 いや、しりあいがいてのぅ。

 おねがいしたんじゃ。


 313. 名無しのゴブリン

 仇打ちオナシャス!!


 314. 名無しの赤鬼

 マジで頼みます……


 315. フルモンティ★

 そろそろわしの出番じゃな! ふふふ……。


 316. 名無しのゴブリン

 あ、フルモンティ湧いた。仕事に戻ろ。

 けんせいさん!! 頑張ってください!!


 317. 名無しのモンスター

 けんせいさんの喋り方パクるなよ。俺も離脱。

 けんさいさんマジ神。

 ……

 ……

 ……




 むっきー! なんでわらわは人気がないのじゃ!

 こんな可憐な美少女なのに見る目ないのじゃ!


 ハルキはわらわが最初に目をつけたイケメンなのじゃ! ……スレ立てたのは


 落ちついて饅頭でもたべるのじゃ。

 今回はとっても楽しいのじゃ。強い生徒が多くて嬉しいのじゃ。


 けんせいか……

 20層までに全滅しなければよいのじゃが……


 ヤバ、またチビりそうなのじゃ……





**********





「反省会だ」


 俺たちはいつものカフェで晩御飯兼反省会をしている。

 俺、アリス、メイドのいつものメンバーだ。


 初めて塔へ行った次の日、本当に5層のボス部屋に投げ込まれた……。


 出てきたモンスターはなんと騎士団である。30匹? からなる騎士団は精強で普通なら手強かっただろう。

 だが、本気を出した俺の剣生成とアリスの魔法で一瞬で壊滅した。


「必ず1匹残せ」

 ボス部屋に入る前にメイドから強く言われた。


 1匹残して帰還する。

 またボス部屋を襲撃して1匹残して殲滅する。


 そのローテーションで1週間が過ぎようとしている。

 メイド曰く、「効率の良いレベル上げ」を実践しているようだ。


 メイドは食べ尽くした皿を店員に下げさせて、大きな胸をテーブルの上に置いてけだるそうに喋っている。


「あれほどブルードラゴンに挑むなと言ったのにどうして戦った?」


 俺はうなだれながら答えた。


「いや、どのくらい通用するか試したかった……」


 アリスはヘルシーな和食が気に入ったらしく、天ぷら定食を美味しそうに食べながら答えた。


『野生の血が騒ぎましたわ……』



「脳筋か……」


 メイドは身体を起こして店員を呼びつけてデザートをオーダーした。

 胸が揺れる。


「まあ戦い方は悪くなかった、後少しであいつも殺れるだろう。どうせならお前らの切り札無しで殺してみろ」


「1ヶ月だ。1ヶ月で私を軽く超えるぐらい強くなれ。お願いだ。」


 1ヶ月?


「何かあるのか?」


『モンスターパニックですか??』


「私はそれを言えない。ただ早急に強くなる必要がある。それはお前らだけじゃない、お前ら生徒全員必要なことだ」


 さっと周りを見渡すと、なるほど、結構な数のNPCお助けキャラがパーティーと一緒にいる。


 ……あのボックスの席にいるのは神楽坂グループじゃねえか! チャラ男が大声でチャラチャラ喋っている……一応この塔の事を教えているみたいだ。


 しかし神楽坂グループがいるとは……。道理でさっきから視線を感じていたのか……


「戦えない汐高の奴らはどうすんだよ? 限界あるだろ」


 メイドにデザートが運ばれてきた。

 運んできたスタッフはなんと汐高生だった。


「毎度〜っす。あ、俺戦うのとか無理なんで〜。このカフェで修行してるっす!」


「キッチンにも料理人希望者が多いっすよ!」


 あざーす、と言いながらバックヤードへ戻って行った。


「この通り戦えない者も街で働いている。料理人、サービス、商店、鍛冶屋、魔法具屋、ゲームセンター、本屋、様々なところに汐高生はいる」


 俺とアリスは感心する。


「さっきからお前を見ている女どももかなり強いぞ。全員攻撃職だがな……」


 神楽坂は侍。刀を使う。スキルも使えるらしい。

 東雲はバトルマジシャン。武器に魔術をかけてぶん殴る。

 豊洲は攻撃特化のメイジ。物理属性の攻撃魔術のみ使える。属性は無いが高威力だ。


 あいつらの事はまあいい。


 メイドはデザートに満足したのか立ちあがった。胸が揺れる。


「よし。今日はおしまいだ。明日は休みだ。自由にしてろ。明後日8時ここ」


 今日も颯爽と去っていくメイド。いつか名前を教えてもらおう。


「よしアリス! 街に行くか!」


「きゅ!!」


 アリスは街に行くのが楽しいらしく、俺の前を駆け足で走っていく。


「きゅ!きゅっ!」


 早く早くって言ってる。


 さて、今夜は何するか。

 武具屋に行って装備を新調するか。いい加減制服ボロボロだし。ゲーセンは……やめよう。スーパー銭湯行きたいな。


 俺も街へ駆け出した。


 後ろから追いかけてくる3人の気配がするけど気にしない事にした……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ