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難易度ナイトメア! クズ勇者に嵌められた俺はついに本気を出すときがきた 悪役令嬢と塔を攻略しよう!  作者: 野良うさぎ(うさこ)


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12/29

オープニングセレモニー

 

 あー、マイクテスッ、マイクマイテスッ。


 皆さんお疲れ様でした! 


 モンスパいかがでしたか!!


 最高っしょ! いきなり転移していきなり戦闘!


 いやー、人の本性でまくりでやばいっしょ。


 でもでもまだ始まってもいないからね!


「嘆きの塔」! これを攻略してもらうから!


 はいはい!皆さん、スクリーンに注目!


 何か書いてありますねー?


 そう!これはパーティー総合順位!

 モンスターを殺すと、モンスターの強さに応じてポイントが入ります!


 ポイントはお金です! 生きていく上で必要なものです! 武具、道具、食料、奴隷売買、職業!お金は何でも解決できる! お金は正義!!


 塔を攻略したらこのポイントをそのままあなた達の世界の通貨で渡すぜ!!

 


 で、順位は日々変わるからね!




 現在のトップは…………最強のボッチ同士が組んだ! ボスもチビるその殲滅力! 一般人だったと疑いたくなる強さ! 変態ボッチ! 前人未到のモンスパ初回クリア! 

「パーティー名なし」ハルキ、アリスパーティ 944382ポイント!!!!!!



 2位は…………優秀、優良、お手本パーティー!「王都学園勇者隊」

 超絶スキルを繰り出す勇者と脇を支えるハーレムズ!

 ナデポ、ニコポで信者急増中!

 211923ポイント!!!!



 3位は…………リアル邪気眼! 中2? 電波? 機械と心のパワーで敵を倒す! 包帯眼帯機械の身体! 今日も誰かが私を呼んでる!

「漆黒の機械乙女ウィンディーズ」パーティー 193332ポイント!!!



 4位以下は自分で見ろ!!!



 別の方法でポイントほしいだと?

 なら生徒同士で決闘しろ!

 ポイントをかけてコロシアムで戦え!

 殺して奪え!

 闘技大会イベントもあるよ!

 モンスパもたまにあるよ!



 はあ……はあ……はいちょっと休憩〜。


 ゴクゴク、ゴクゴク。ふぅ〜〜。


 え〜〜、塔ってなんだよ! なんでここにいるのって思っているそこの君!


 気にするな!!!


 ポイントを稼がなければ野垂れ死ぬ。今を生きるためにポイントを稼げ!!



 ただひたすら上層を目指せ!!!!


 敵を倒せ! ポイントを稼げ! 高ランク武器を揃えろ!

 家を買え! 経済を回せ! 好きに生きろ!

 以上!



 ここは1層、セーフティポイント。

 安全な場所だ。ここを拠点に上層を攻略してくれ!


 で、ボス部屋があるぞ!

 階層が上がるごとに敵は激強になる!!

 特にどこかの階層にいるロリババアはヤバイ!! ここが壁になるぞ!


 諸々の施設は城内にあるよ! もちもん宿泊場所も! 風俗もね!


 今回は難易度ナイトメア!!


 みんなで協力しないとヤバイよ!


 誰も帰れないかもよ!


 何の取り柄もないけど、LPだけは高い汐留高校! 略して汐高!


 剣と魔術を初めから使える王都高等騎士魔術学園! 略して王学!


 高度な機械と精神パワーで戦う聖心カトリーヌ女学院! 略してカトリーヌ!


 3つの世界がここに集う!





 パーティーの解散、編成はセーフティーポイントだったらどこでもできるぜ!


 塔はどこだって?

 城の前にあった門が塔の入り口だ。


 説明は以上!

 頑張れ!


 ん、もっと話して欲しい?

 じゃあ俺がこの前ナンパした美熟女エルフの話しを…………




***********




 チャラい白いスーツを着た漢がハイテンションで喋り倒していた。


 俺達はタブレットを閉じた……

 アリスはため息をしている。俺も頭が痛い。


 勢いだけで情報が大雑把すぎる。


 俺達は転移後、門の前にいた。

 メイドさんが近寄ってきて、オープニングセレモニーがもう少しで始まるとの事。

 俺もアリスもあまり生徒が多い場所に行きたくない……

 でも情報は欲しい。

 困ってると、中継してるからタブレットで観れると教えてくれた。


 メイドさんに連れられて、広場にあるオープンテラスのカフェに入った。


 なんか、こう、ね、凄く異世界感がある世界にきて、初めて訪れた所はオシャレカフェとは……


 そこでご飯を食べながらアリスのタブレットをみんなで観ていて、今そっと閉じたところだ。


 メイドさんも一緒の席に座って帰らない!

 目の前には料理の山がある。すごい勢いでメイドさんは食べる。


 もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……。

 止まらない。


 俺はメイドさんを見る。


 その小柄な身体のどこにそんな入るんだか……

 メイドさんは長い黒髪を背中に流し前髪をパッツンにしている。優しげな雰囲気でお人形さんみたいだ。メイド服を着込んでいるその身体は胸部だけ非常に大きく突きでている。

 アンバランスさも相まって非常に魅力的な女性である。


 アリスは優雅に紅茶を飲んでる。

 視線はメイドの胸の辺り。


『いっぱい食べるとあんなに大きくなるのかしら……あら、この紅茶美味しいわ。悪くない茶葉ですわね』


 アリスはマイペースだ。


 メイドさんは大体食べ終わった。

 口を拭いお茶をすする。


「司会のチャラ男の言ったとおり、お前らには塔を攻略してもらう。私はお前らに賭けたから頑張れ……」


 突然メイドは立ちあがった。


「明日の朝8:00、またここで待っている。城内に宿泊施設があるからポイントで泊まれ」


 メイドは颯爽と立ち去る。


 アリスは手を振って別れの挨拶をしていた。


『ごきげんよう〜〜、あらお名前聞くの忘れましたわ』


 アリスと顔を見合わせる。


「生徒達が来る前に宿泊施設を取って休むか……」


『初めての外泊!! 楽しみですわ!!』


 瀕死だったのに意外と元気だな……


 俺たちは城内へ向かった。

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