表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ペンタグラム  作者: 白江
2/75

ぐちゃぐちゃクッキング

2話目です。

話数によって長さがことなることが多々ありますがよろしくお願いします。


あと、名前を少し変更しました。ご了承ください。

「なんか、冒険に出たけど散歩と対して変わらないな。」

「何もないならその方がいいじゃん?」

「違うんだぁ!拙者はもっとこう、魔物と戦いながら進んでいくのに憧れてるんだぁ!!!」

「そうは言っても、僕たちまだスキル1つも覚えてないから怖くないか?」

「ふっ。実は俺、スキル覚えてるんだ!」

「…どうして?」

「冒険の証を貰いに行った日の帰りに親父が弱っちい魔物と戦わせてくれてさ!」

「じゃあ、ドグさんを頼りに魔物でも狩ります?」

「うぉおお!魔物が狩れるのか!?」

「えっと、大丈夫なの?」

「私も…狩ってみたい。」

「じゃあ、やってみよか!この辺だと、グレムリンがいるらしい。」


「せぇえい!!!」

「キョァアア」

悲鳴じみた魔物の声が響いた。

「思ってたより地味だな、戦闘も。」

「アザー、文句ばっかりだな。セイカやルーペみたいに黙々と狩り続けないと、置いてかれるよ?」

「ぐぬぬ…。それは拙者としては許し難い!見てろよ…。」

焔の槍(ファイヤー・アロー)!!!」

ブワッーーーー

「…ドグ、すごい。」

「なぬっ!?」」

「そんなの覚えてたんだね。ドグ」

「ねぇねぇ?私もこんなの覚えたよー?」

「ん?ルーペもスキルを覚えたの?」

「見ててね?」

風の鎧(エアシール)

「…特に、変わらない。」

「まあまあ、ここからここから!えいっ!」

ドーンーーーー

「す、すごい威力!」

「なん…だと!?まずい、このままでは置いていかれる。」


それから夜まで戦闘は続いた。


「ハァハァ…そろそろ限界だよ。」

「…疲れた。」

「拙者も、流石にキツいな。」

「じゃあ、そろそろ夕食にするか?」

「ですね。」

「じゃあ、料理できるやついる?」

「「「「・・・。」」」」

「嘘だろ!?誰も居ねぇの!?え?初日で早くも餓死パターン!?」

「みんなで作ってみて、まともそうなのを食べよ?」

「…そうしよ。」

「ぬっふっふ。腕によりをかけて作りますよ?」

「ルーペ、頼むからまともなものにしてくれよ?」


それから小一時間が過ぎた。

「よし、みんな準備できたか?」

「なんとかね。」

「じゃあ、俺から出すわ。」

デーン

「…ドグ?これは?」

「これはグレムリンの丸焼きやで!」

「ドグ、てめぇ!手抜きじゃねぇか!」

「うるせぇ!俺に料理なんかさせるからやろ!」

「開き直ってんじゃねぇよ!」

「まあ、とりあえずは保留で…次にいこう。」

「そうだ!次だ次!!」

「…私が、出す。」

「セイカか!これは期待できそうだな」

デーン

「キャッキャッキャッ、セイカさん?それは?」

「…グレムリンのフルコース。」

「ドグとあんまかわんねぇじゃねぇか!!!」

「…頑張って作ったのに。」

「完食してあげなよ?」

クロがいつも以上に不敵な笑みを浮かべながら言ってきた。

「ええい!次行こ!」

「じゃあ、次は僕が出すよ!」

「頼むで、クロ…」

デーン

「茜の実のサラダだよー!」

「…これだけ?」

「いや、腹ふくれねぇよ」

「少なすぎやろ!」

「なんか、置きに行って失敗しちゃってますよねぇ」

一同の総ツッコミを受けたクロは目を潤わせていた。

「いや、まともでしょ!?他のに比べたら!?」

「まともやけど、なんか違うんよなぁ」

「よし、次いきましょ!って、私か!」

「…ルーペの料理、怖い。」

「まあ、そう言わずに!どーぞ!」

ドーン

「鮭の塩焼きとじゃがいも、魚貝を使ったスープです!」

「「「「!!!???」」」」

「ルーペが、まともなものを!?」

「ぬっへっへ。私の家、漁師だからさ?魚料理は自信あるのですよ」

「おお!これは美味そうだ!じゃあ、早速いただこう!!」

「・・・アザー?君のがまだだよ?」

「く、クロ!?もういいじゃないか?ほら、美味そうだぞ?食おうぜ?」

「…1人だけ、卑怯。」

「わ、わかったから!では、拙者の料理を見よ!」

デーン

「グレムリンの足の唐揚げ、グレムリンの腕の…」

「さっ!食べましょうか」

「そうだね、せっかくだし冷める前にね!」

「あぁ、腹減ったわー」

「・・・」

「…ドンマイ?」

「うるせー!セイカ!!!」


こうして、ルーペの新たな才能を発見し無事(?)夕食を済ませた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ