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終章

 雲ひとつないよく晴れた日、黒幕のカンドが捕まったことによりマナたちが追っていた新種のドラッグ“幸せの青い鳥(ブルーバード)”の販売ルートが警察に検挙され常用者も病院の更生施設に入院することとなった。この事件が解決し事務所のメンバーはクロが眠っている墓標に報告に来ていた。

 後日、馴染みの警部の話によるとカンドは、購入者の素性を調べていたうえでこのドラッグを販売していたのだという。時には、悩みを抱えている人に副作用のリスクを伝えずにこんなドラッグがあって試してみないかい?と勧めていたようだった。

 そして、新たな使用者からとても効くドラッグがあると若者に広まっていったようだった。

「終わったよ。兄さん」

マナはそう呟き、ルドベキアの花束を供えたとたん、今までの思いが溢れて抑えきれなくなってきて大声をあげ泣き崩れた。この花はかつてクロが好きだった花で花言葉は『正義』。その様子をライたちは黙って見ている。

 たった1人の肉親であるクロを亡くしてから初めて見せた涙だった。

 その時、風が強く吹きアトリは思わず目を細めてマナを見てみると長い髪を束ねているネクタイが風になびいていた。


 黒の墓標に報告をしに行った翌日、少し出掛けてくると言ってマナは1人で事務所から出ていった。ついていこうとするライについてくるなとマナにきつく言われてしまったライは、マナが帰ってくるのを窓際で落ち着かない様子で待っているとしばらくしてからマナらしき人影が通りから歩いてくるのを見つけた。

「はっ?」

と、ライが驚いているとその人影は事務所が入ってあるビルに入っていった。

「どうかしたんですか?」

そうアトリが聞いてきた。

「……いや別に」

見間違いかと思いソファーに座ろうとした時に扉が勢いよく開いた。

 ライは口をあんぐりと開けて驚いている。ラスとアトリも驚いているがライほどではなかった。アオバはいつも通りに紅茶を淹れてきますねと言ってキッチンに消えていった。

「さぁ。今日も正義の味方をしようじゃないか」

と髪の毛を肩につくくらいにバッサリ切ったマナがソファーに座り足を組ながらそう言った。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この話は夜寝るときに妄想しながら寝るのが日課なのですがその時の設定が元となっています。まるまる1羽が元となっております。

これを読んでいるということは最後まで読んでいるということは前提でお話しさせていただきますが、実は黒幕の正体は名前の中に隠されていたりします。鳥の名前が由来になっているのですがあまりいい意味ではなかったと記憶しています。兄妹も種類を統一してみました。

そして一番の軸となったものはその正義は本物かということ。どんなことにも双方の言い分はあってそれを信じて貫いてきた。これは最初から頭にあったものではなくポンっと降ってきた感じです。


序章も最初は書く気はなく本編でクロが死んだことをライ&マナに語らせたかったというのが根本にあったのですが2羽、3羽と書いていてあったほうがいいかなぁと急遽、序章を書いてクロが死んだことを匂わせるだけにしました。

タイトルもドラッグの名前にするつもりもなく仮で付けていたものがそのまま馴染んでしまった為についてしまったようなものですが童話にあるとおり幸せ(黒幕)はすぐはそばにいると思い付きました(4羽辺り)ので結果オーライではないでしょうか?

これにて、この話は終わりです。

でも、いさかいと喧騒にまみれたこの街です。また近いうちに、イカルガ事務所に事件が舞い込んで来るでしょう。その時には、事務所のメお願いンバー共々、よろしくします。

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