とある受付から見たダラダラ冒険者
誤字脱字ありましたら、すいません
私は結構大きな冒険者ギルドで働いている。
世の中、受付は大きなギルドになるほど学歴がものを言う。
田舎にある小規模ギルドはある程度読み書きが出来れば雇ってもらえる。
だが国の近くにあるギルドや、希少な物資が採れる所、名前が知られているギルドは筆記試験と面接の出来と学歴が大きく私みたいに平民出身で大きなギルドにはいれるのは珍しいのだ。
だから私はギルドには入れたことを誇りに思っている。
そんな自信を持ってギルドに入れたはいいものの悩みが生まれた。
それが今ダラダラとしているこの男だ。
冒険者でもほんの数人しかなれない最上位級に位置するsランク冒険者…なのだが働きもしない。
私がここに来て1年ほどするがこの男が働こうとしている姿を見たことがない。
だから私はダラダラしている男にいつもこう言う。
「ダラダラしてないで働いてください。」
そう言うと彼は面倒くさそうにいつもこう返すのだ。
「働いてって言われてもね~、Sランク冒険者になるまでに一生食には困らないほどの集めたし…」
そう言われるとただの受付にはどうしようもなくなるのだ。
◇◇◇
この男がいつもダラダラしているのは冒険者ギルドの2階である。
2階にはAランクとSランクしか冒険者は入ってはいけない。
何故かというと、それ以下の冒険者には危険すぎる依頼があるからだ。
数カ月もこのギルドに帰って来られないような新大陸の探索依頼、変異体の魔物の生け捕りなど無茶苦茶な依頼などは2階行きになる。
うちには、Aランク冒険者が10人と同じくらいのギルドに比べて僅かに多い。
しかし全員が危険な依頼を受けているためこけ1、2カ月程帰ってきていないが現状報告は転移魔法陣を通じて手紙が毎日送られてくるためギルドとしても安心だ。
もしものためにこの男も依頼を受けてくれたらAランク冒険者達も安全なんだけど…
最近100均に探検するのが私の流行りです。