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傷はかなり深いようだった。

鮮血は迸り、畑に種を蒔くようにぼとぼとと赤い印が地面を点々と染める。


止血しないと、死ぬ。

してもこのまま血が流れ続ければ死ぬけど。


慌てて一文字に引き裂かれた腹を手で押さえる。

あたたかい。

それに、ぬるぬるしてる。

血と、内臓が出てきてるんだ。

たぶん腸が。

腹圧で飛び出そうになるのを必死で押さえる。


血まみれの腸は、ぬるぬると生き物のように指の間をすり抜けていった。



「か……は……ぁ」

意味を成さない声が、半開きの口から漏れる。



どうしよう。死ぬ。どうしよう。

その二つのワードだけがグルグルと脳内を舞っている。


駄目だ、考えなきゃ。


大狼を倒す方法。


倒す……


できるの?


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