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001 〜ニュース〜


それは火曜日の朝のことだった。

私はこれから学校に行かなければならないのかと、若干憂鬱な気持ちで朝ごはんを食べていた。


ちなみに、今日のメニューは目玉焼きにベーコンとジャム入りのヨーグルト!

なんて洒落た物ではなく、ただの冷凍の肉まんだ。

さっき電子レンジで温めてからすこし置いておいたなので程よい温かさになっている。


台所ではせっせと母が弁当を作っている。そんな姿を横目に私はお気に入りのニュース番組を見ていた。


『おはようございます。ニュースキャスターの宮里です。今日のニュースをお伝えします。』


おはよーございます。

心の中で画面の中にいる女性に挨拶をした。彼女はニュース番組、フォーカスの宮里アナ。

美人で明るく気取らないそんな彼女の喋り方が私は好きだ。


『昨日の日本時間午後10時、WEAアメリカ本部から緊急発表がありました。』


テレビの画面が、一瞬にしてある映像に変わった。

そこには一人の中年男性3人が写っていた。いずれもよく見る長い机の抜こう側の椅子に座っている。

英語で話しているらしく、画面の下の方に日本語の字幕が流れてきた。


『先日、プログラマーのアーロン氏が新しいプロジェクトを提案しました。

プロジェクト名はモルペウスプロジェクト。これはルレーブを使ったプログラムによる疑似体験で架空の世界を作り上げるというものであり』


うんたらかんたら、と話が長いな


まあ、要約するとルレーブの疑似体験が世界規模になったよってことか


ちなみに、ルレーブとは3年ほど前に一般販売された疑似体験用の機械だ。大きさや形は色々あるけど、一番身近なのはアイブロックタイプだ。メガネみたいに耳にかけるタイプで、色はたくさんある。


ちなみに私の家にもルレーブはある。白1台と赤1台、さらに黒で2台づつで計4台だ。

白は母の、赤は私の物、そして黒は父だ。

となると必要なのは計3台。ではもう一台はと言うと.....。


「ねー、テレビの番組変えてー。」

「フォーカスより朝テルのほーがいい。」


そう、彼らのためだ。ちなみに私の弟たちである。

今、番組を変えろと行ったのが迅、13歳の小学6年生。

そして朝テルという番組を指名してきたのは浩太、11歳の小学4年生。

そして、


「やだ。今いいとこなの。てか朝テルより絶対フォーカスの方がいいって。」


と、言ったのが私、天羽優樹菜、15歳の中学2年生だ。













結局、あの後母に時間を指摘されたので仕方なくリモコンを弟達に譲り私は中学校へと登校したのであった。









簡単な人物設定


主人公 : 天羽 優樹菜 (あもう ゆきな)

3人兄弟の長女で迅と浩太の姉。15歳。中学2年生。


弟(1) : 天羽 迅 (あもう じん)

優樹菜の弟であり浩太の兄。13歳。小学6年生。


弟(2) : 天羽 浩太 (あもう こうた)

3人兄弟の末っ子。11歳。小学4年生。

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