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天才怪盗の社会奉仕  作者: ハルサメ
魅惑のサマーバケーション
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10話

『SAYURIの芸能界引退 二世タレント、ワガママ人生の転落』


 普段全く買うことのないゴシップ雑誌を片手に、深くため息をつく。


 あのパーティー以降、SAYURIは一切姿を現すことなく、そのまま芸能界から身を引いた。突然すぎる引退は、悲しみの声よりもその奥に潜む芸能界の闇を浮き彫りにする結果となった。どこから聞きつけたのか、それとも前々から調べていたのか、各出版社はこぞってSAYURI叩きを始め、今までの悪事含め横暴な振る舞いが全て明らかにされた。内容の中には空想だ、と逆に疑われたりするものもあったが、報道された事例のほぼ全てが事実である事は芸能関係者からしたら奇妙なものだった。


『晃輝 ライセンス剥奪 世界王者返還へ』


 そしてもう一つ、違法行為が発覚したとして晃輝が起訴された。SAYURIとの関係も噂されていたため、週刊誌は面白いように二人を叩き続けていた。


 今までの地位を剥奪され、二人は社会的制裁を受けた。確かにその悪行は許しがたいことであり、未だに怒りが収まったわけではない。ただ人間二人、その人生を狂わせてしまった事に対する罪悪感が無いといえば嘘になる。


 やられたらやり返すと言う言葉がある。反撃ならまだしも、復讐という言葉はあまり良い意味で受け止められることはない。


 それでも私はこう思う。


「自分は西城天里を招いただけで、直接手を下した訳ではない。あんたはそう思いたいんだろ?」

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