幸せ…
俺に幸せなんてなくていい
明日の光なんてなくていい
自由なんてなくていい
だから
俺の一番大切なあの子を返してくれ
あの子がいない世界なんていらない
俺はあの子がいてくれればよかった、ただそれだけなのに
何でみんな俺からあの子を奪った
あの子は何も悪くないのに
悪いのは俺の方なのに
何故あの子を殺した
あの子がいない世界なんてなくていいって
あれほど言ったのに
あぁ 本当
人間は愚かで馬鹿な奴らだよ
この俺が大切に扱ってやってたのに
あの子を殺したから
ほら、
君たちも死ぬ羽目になったじゃないか
あの子が君たちを守っていてあげたのに
そんな事にも気づかないで
殺したから…
はぁ
これで何度目だろうか
こんなつまらないことを繰り返すのは
そろそろ疲れてきたよ
もうすべてを終わらせてしまおう
あの子とともに眠りにつこう
永遠という名の眠りに
繰り返しの果てにあったものは
幸せとは言えない終わりだった