76 新規プレイヤー
晴波視点
「お姉ちゃんいるー?」
私は世界1大好きなお姉ちゃんの部屋に向かった。返事がないためノックをしてからドアを開ける。お姉ちゃんはいたけど、やっぱりゲーム中だった。いつものWPSかなって思っていたら、NEFWoという最近発売されたものだった。お姉ちゃんは最近よくこのゲームをしている。
私も結依ねぇに同じものを誕生日プレゼントとして買ってもらった。今日から春休みに入ったため、時間もあるし、お姉ちゃんとしようと思っていたけど、既にお姉ちゃんはプレイ中だった。春休みとはいえ部活があるから昼まで部活だったしお姉ちゃんに朝伝えていないから仕方ないと思う。それでも私は肩を落としながら自分の部屋に戻った。
私はソフトをいれて何となく世界観などをつかむために公式で出ていた動画を再生した。最近あった第一イベントの動画がいくつかあって、運営がよかったと思う戦いの切り抜き動画みたい。
私は何となく一番上の動画を再生した。それは第一位決定戦。というタイトルの動画で。第一回イベントの優勝グループがわかる動画みたい。
そして、そこに映っていたのは、セミスミという名前のプレイヤーと、ジェイドというプレイヤーだった。そして背後から攻撃しかけたにゅいというプレイヤー。これお姉ちゃんとお姉ちゃんの友達の結依ねぇだ。
お姉ちゃんと結依ねぇのコンビネーションで相手プレイヤーを倒して1位が確定した。そして2人が横に並んで座ってお互いにグーを突きだして笑いあったところで終わった。すごいお姉ちゃん達1位なんだ。他の動画には由夏ねぇと舞歌ねぇのコンビでピースエンブレムというチームの4名を2人で倒したりする動画など、4人が活躍している動画がいくつかあった。
「わぁーみんなすごいなー。」
私は思わず声が漏れてしまった。動画見てたらなおさら速くやりたくなってきた。私もゲーム始めようと。
私は早速ゲームをつけてログインする。速くお姉ちゃん達に追いつきたいなぁ。
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運営視点
「あっ、また一人。ダメージは受けてますが、弱体化なしでスライムのチュートリアル突破した人がいますね。EXの書がまた配布されています。」
運営の一人が気づいたようにそう伝えた。
「ふむ。すごく近似感を感じるが、ちなみに職業は何かな?」
リーダーがそんな感じで聞き返すと、
「職業は採取士です。そして、サブウェポンは小弓をえらんでますね。」
採取士は基本武器は鋏だけど職業自体が戦闘職ではないため、自分で選べるサブウェポンも持つことができる。その選べる内容が、小弓、ブーメラン、投擲ナイフ、支流弾などの遠距離武器だ。そのため職業上は遠距離職業となっている。そして、チュートリアルでは遠距離手段の一つだけ選ぶことができる。もちろん1stエリアに着いてからイベントを受けると他のサブウェポンも解放することもできる。
それぞれの特化した職業には敵わないが、遠距離に関してはオールマイティになることもできるような職業だ。まぁあくまでなれるというだけで、他の職業より攻撃もかなり落ちているため、大抵の人はサポート型にまわって戦闘にあまり参加しない人も多い職業だ。
「うん。職業は違えど近似感が大きいね。」
プレイヤーのキャラメイクを見ても、そこまで大きく変えすぎてない限り、輪郭や目の形などあの紫色のプレイヤーに似ているのだ。
「まぁ別に悪いことやないし、見守ろうか。おそらく姉妹だと思うし。」
リーダーのその言葉で各々作業にもどる。ただ全員意識はその子に向いていた。恐らく姉であるプレイヤーのように、いきなりEXに挑戦するような破天荒さまで同じではないか。と、ちょっと心で思ってしまっている。




