67 2ndエリア
2ndエリア。そこは、桜が咲き乱れた海辺の街。私達のいる場所が割と標高が高い位置で、当たり前だけど海に近づくほど標高が引くくなる。そして海とは逆、私達がいる位置の左側の方には道がのびており街道にも桜が散りばめられている。
そしてよく見たらわかるのだけど、桜にもいろいろ種類があり、街道と街の桜は違う桜だ。街の中でも、白や桃色などいくつかに分かれている。
「街の中に入ったら、より桜のきれいさがわかりますね。」
シロンが近くの桜をみながらそう言った。桜も近くで見たら花弁はもちろん、おしべなども完全に再現してあり、散り方も現実を意識しているみたいだ。ここまで再現されていると、ホントにゲームの中なのか分からなくなるほどだ。
「ほんとにそ〜。再現度が高いからいつまでも見ていられるよね。」
と、にゅいも同じこと考えていたみたい。私が降って来た桜の花びらに手を伸ばすと、手のひらの上にのった。当たり前やけど幻ではないみたい。しかも、
.................................................................................................
桜の花びら
2ndエリアに咲く桜の1つ。観賞用
.................................................................................................
と、花びらは一応アイテム扱いで回収することもできることがわかった。アイテム説明を見てもわかる通り、今のところ集めるメリットはない。だけど回収できるということは何かクエストか、イベントとかあるのかな?まぁ今、何も発生してない状況で、考えても答えはでない。
「あっ団子屋っす。満開の桜の下で皆で食べるのもいいっすねー。それでセミスミちゃんこの後、どうするっすか?」
サマーがそう私に問いかけてきた。お花見する、しない関係なく団子は買ってもいいと思う。確かにおいしそうではある。でも、それより、
「拠点探しする?」
私は鍵を取り出しながらそう聞き返した。1stに自由に戻れるからという理由で、私達宿にモンスターのドロップアイテムや一部のつかわないアイテムなどを置きっぱなししている。ちゃんとお金は前払いで払って宿を借りているため問題はないけど、拠点があるのとないのでは大違い。
私の言葉に察したにゅいが、
「確かに。せっかくのイベント報酬だし、探してみる価値はあるよね。どうせなら全員別れる?特に大きなイベントないし、全員で固まらず街のいろんなところを見て、それぞれの候補地を出して投票で決めるみたいな。」
と、答えた。確かに、時間制限もあるし、(サマーの寝落ち)固まって歩くより、別れて街見たほうが隅々まで見れるね。もしかしたらイベントとかもあるかもだし、
「のった。」
私が短く答えた。私達の話を聞いていたシロンも
「いいですね!ギルドハウス。街の中なら危険もないですし、街知っておくのも必要ですね。」
と、シロンも賛成派みたい。最後に全員でサマーに、目を向けた。サマーもお団子に興味を引かれながらもしっかり話を聞いていたみたいで、
「もちろんいいっすよ。ここ1stより広いから全員で移動していると、時間かなり過ぎそうっすからね。」
と、賛成した。
「じゃーリアル時間23時ぐらい?」
私はそう言って海岸方面に歩き始めた。これからダンジョン攻略などないため余裕で2時間以上ある。4人でばらけて見てまわるには十分な時間がある。
「おっけー。また後でだね。」
「ではまたあとでですね。」
「また後からっすねー。」
3人があわせてないのに似たような意味の言葉を言ってわかれた。
.................................................................................................
運営視点
「それにしてもやっぱりEXクリアか。イベント報酬で自由に1stに行き来できるからいくつかのクエストも楽だろな。」
ヴェアヴォルフ戦を観ていた主任がそうつぶやいた。実際彼女たちは、強いスキルは持っているけど、それ以上にプレイヤースキルがかなりある。セミスミなどプレイヤースキルの塊みたいな感じだ。
「まぁいいんじゃないですか。どっち道2ndはギミックもあるんだし、多少有利になっても変わらないでしょう。それにしてもどっちに進むか楽しみですね。」
と、かえされた。プレイヤーが知らないことだが、2ndエリアはエリアボスが2匹既にいる。それはプレイヤーが選べる。もちろん進んだ後戻ってきてもう片方たおすのもできる。それぞれ必要なアイテムが違うため非常にめんどくさいけど。
「とりあえず、皆セミスミたちのことは置いておいて2ndのイベント仕上げるぞ。」
その掛け声でみな仕事に戻った。




