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幕間3 バレンタイン

結依視点




今日はバレンタイン。入試も終わって晴れやかな気持ちであらかじめ用意してたチョコを手に持ち家を出る。そして僕はいつも通りスミスミの家の近くまでいった。僕とユカリンの姉妹とスミスミとハルル姉妹はいわゆる幼馴染というやつで、小さい頃からよく遊んだり一緒に登校したりしている。そして今日も時間通りにスミスミは家から出てきた。





「おはようスミスミ。ハルルは?」





僕が挨拶すると、スミスミは眠そうに目をこすりながら僕のほうに歩いてくると、





「おはよー。朝練。」





と、短く挨拶して応えてくれた。スミスミは朝は苦手というわけではないけど、今日はいつも以上に寝るの遅かったんだろうな。と、僕は心の中で思った。スミスミは普段から学校では半分船を漕いでいるような状態が多い。それでも授業中当てられたりしたら、基本全問正解だ。ホントに一度頭の中を覗いてみたい気がする。そんな事考えているとき、スミスミの手にラッピングされた物に気づいた。





「それって。」



僕が言いかけている途中で、するとは頷き、





「昼休みか放課後渡せたら渡す。」





と、返ってきた。やっぱりバレンタインだったんだ。僕も嬉しくなり、僕も持っているチョコを出しながら、





「実は僕も。後で交換しようね〜」





僕がそういうと、スミスミは頷いてくれた。ふふ〜やっぱりスミスミはスミスミだなー。その後スミスミと5分くらいに話してると





「おまたせなの。」





と、妹のユカリンも来た。ユカリンはスミスミと真逆で、朝に弱い。でも、僕やスミスミのように学校で寝たりしない、とてもいい子なのだ。僕も普段はあまり寝ないけど、ついついゲームしすぎちゃった時とか春のポカポカしたときとかついつい居眠りしてしまう。まぁ眠りすぎて眠り姫と呼ばれているスミスミよりはましだけどね。





「由夏おはよー。それじゃ行こ。」




スミスミは挨拶もそこそこに学校へ向かい始める。僕とユカリンも同様に歩き出す。いつも通り他愛もない会話をしながら。





そして、ふと僕はとなりを歩くスミスミをみる。今年も男子可哀想だなー。と、思ってしまう。ユカリンの方も見ると僕と同じ考え方なのか目があってしまった。





スミスミは背が低く眠り姫と呼ばれるくらいには人気。だけど、男子から話しかけてくることはほぼなく、マイペースなスミスミは自分の人気に気づいてない。それなのに毎年バレンタインにはとても綺麗にラッピングされたチョコを隠さずに持ち歩いてる。そこに悪意などなくただ配りやすいから。で、毎年の事だがそのチョコが誰の手にわたるのか男子メンバーはモヤモヤするのだ。まぁ毎年チョコの行き先は僕達なんだけど。そんなこと考えていると僕達は学校に着いた。





時間は過ぎて昼休み。僕は普段スミスミ達とご飯食べてるところに向かう。僕達の中学は普段は給食があるのだけど、時々ない日がある。そのため今日はお弁当だ。そして、クラス編成で今年はスミスミとユカリンとマイマイは同じクラスだったのだけど、僕だけ違った。そのため晴れの日は中1の頃から利用している中庭で食べることにしてる。僕がつくと、そこにスミスミ達はいなくて首を傾げる。ちょっと見回したら近くに4人座って食べ始めていた。スミスミとユカリンとマイマイとハルルだ。ハルルは普段からスミスミにべったりの事が多いため、いても違和感はない。





僕もそこに向かおうとしていると、僕は声かけられた。





.................................................................................................





水澄視点。





私達は来た時は偶然先客がいたためちょっと離れたところで食べ始めていた。





「結依遅いですね。どうかしたのでしょうか?」





と、舞歌が疑問の声を上げた。舞歌の質問に私は、ちらっと舞歌の死角になっている方角をチラッと見て、





「結依囲まれている。」





と、私はそう答えた。そして由夏も頷き、





「もはや毎年恒例のイベントなの。」





と、答えた。私から見て結依はモテる。それも女の子に。平均より高い身長はもちろん。そして困っている子がいると親身に話を聞いてくれるのもあって女子から憧れの的なのだ。だから毎年恒例、バレンタインは多くの女の子がチョコを渡しに来るのだ。





「はい、ガトーショコラ。」





私は皆の前に手作りのガトーショコラを並べたこれが私からのバレンタインだ。





「わーいお姉ちゃんの手作り。今年も美味しいよお姉ちゃん。」





と、晴ちゃんが満足そうに食べてくれた。





「流石ですね水澄。これ舞歌にも作れないのでしょうか?」





と、舞歌が首を傾げていたので、私は、





「土曜ならいける。」





と、返した。別に教えるだけで手間ではないので、今日は無理だけど土曜ならと思ってこたえた。その返答に舞歌より先に、





「自分一緒に作りたいの。」





と、由夏がきたいするかのようにお願いしてきた。別に作り方私は隠す必要がないため。





「オッケー」





とだけ返した。ちなみにその日結依が合流できたのは昼休み終わる10分前。





放課後、少し帰りの遅くなった結依と2人で帰っている時に、昼休み渡しそびれたガトーショコラを結依に渡した。





「ありがと〜スミスミ。そういえば今日スミスミ忙しんだよね?僕を待っててよかったの?」





と、にゅいが聞いてきた。それに私は頷きながら





「バレンタインの片付けしてない。」





と、答えた。私は昨日作りはしたものの、片付けるひまがなかった。それを片付けて今日の晩ごはんを作らなきゃいけない。





「なるほどね〜。それじゃユカリン知らない?」





と、結依が質問した。私はもう時期家につきそうだったため、





「由夏はデート」




と、答えた。由夏は舞歌と土曜に向けてガトーショコラの材料を、買いに行った。




「えっ!?」





結依の驚く声が聞こえた気がけど、私はじゃーねと言って家に帰った。




.................................................................................................




由夏視点





舞歌と買い物して家に変えると結依ちゃんが、部屋の中をいったりきたりしてた。うーんとか言っているため何か考え事しているのかな。





「ただいまなの。」




自分がそういうと結依ちゃんも気づいたみたいで、自分の方にきて、





「あっその。どんな人なのかな?僕知っている?あっ無理言わなくてもいいからね。僕応援するし。その、いや何でも無い。」





と、とてもテンパったように返ってきた、本当に何のこと話しているかわからない。





「深呼吸するの。一旦落ち着いて教えてほしいの。」





と、自分はそう伝えた。結依ちゃんもちゃんと聞き取れていたらしく、深く吸い込んで、吐いて、ちょっと落ち着いてから、





「そのユカリンがデートって聞いて。僕、もちろん応援するよ。でも、その気になって。」





と、さっきより分かりやすかった。でもデートって何の話?





「今日出かけたの。舞歌となの。」




と、返した。おそらくだけどどう伝えたかわからないけど水澄ちゃんよ言葉で勘違いしていると思う。水澄ちゃんは時々言葉足らずがあるし。自分がそう答えると、結依はピタっと止まって、息を吐き出して。




「そうだったんだ〜よかった。もしこのまま僕から離れてしまうのかなって思ったら少しさみしくて。ごめんね勘違いしてたみたい。」





と、安心したかのようにそう言った。やっぱり勘違いしてたんだね。




「舞歌ちゃんとも話していたのだけど、土曜日に水澄チャンが、今日のガトーショコラ教えてくれるの。結依ちゃんも一緒につくる?」




自分がそう聞くと、結依は深く頷き





「もちろん。僕も行くよ。」





と、答えが帰ってきた。どちらからとは言わず2人の中で笑みがこぼれた。
















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