63 ヴェアヴォルフ3
シロンが宙に待った。だけどそちらに集中するわけにも行かない。再び同様の構えをヴェアヴォルフは取っていた。次の狙いはサマーのようだ。サマー後ろに逃げるのをやめて構えを取り、ヴェアヴォルフの拳が当たり前に、
「インパクトっす。」
と、当ててヴェアヴォルフを押し返した。攻撃当たる前だったため、サマーにスタンがはいらない。その瞬間にシロンを見る。シロンは目を回していて完全にスタンが入っている。スタンの中でもオールスタンという状態だ。
にゅいの帯電の効果もそうだけど、大抵のスタンは行動不能をさす。だけどあくまで行動不能であって周りの状況は確認できる。そしてもちろんだけど話すこともできる。先ほどのにゅいみたいな状況だ。そしてそれよりひどいのがスタン時間が長くなり話せなくもなる状態。さっきのサマーの状態だ。指揮系統の人をそのスタンまで持ち込めると逆転もできやすい。
そしてオールスタンはというと、視界まで奪われる。プレイヤーがその状態になると、ゲームのロード画面みたいな物がスタン中流れて、周りを一切把握できない。スタンがおわると周りが負けていた。ということもあり得る。もちろんだけど、そのスタン中にHPが0になるとその時点でプレイヤーはスタンが解けそれぞれの復活ポイントに飛ばされる。
話はそれだけど、シロンのHPを確認すると、2割ほどのこっていた。おそらくだけどぶつかった瞬間か吹き飛ばされた方のどちらかで遮断が間に合ったのだろう。これならまだシロンも戦線復帰できる。よかったー誰か一人だけ落ちるようなことにならなくて。
「シロちゃんは無事?」
にゅいがヴェアヴォルフを対処しながらこちらに聞いてきた。特にヴェアヴォルフを抑え込んでいる2人が目を離すとそこで一気に敗北は決定すると言っても過言ではない。だからこそにゅいは敵から一切目を離せないため聞いてきたのだ。
「無事だけどオールスタン。キラリンさん回復使える?」
私はここから短期決戦にするため毒を取り出しそれを放ちながら聞いた。
「できるよ。シロンさんの回復だよね?」
と、返ってきたため私は頷く。毒の矢だけど当たって毒状態になるが、ヴェアヴォルフが雄叫び上げると毒の効果が消えた。今までは奥の手として温存していたけどこれじゃ効果は薄いかな?そんなことをしていると残り2割まで追い詰めれた。
もちろんこちらも無事にとはいかず、ヴェアヴォルフの攻撃が激しくなったことにより、二人ともHPが多少削られた。そのたびキラリンが回復を入れる。そんな中ヴェアヴォルフがピタっと静止すると空を見上げる。
「新モーション注意。」
私が言う前に二人とも下がり始めていたけど、それでも声をかける。気づいてない可能性も少しだけあるから。ヴェアヴォルフは月を見た後、
「ウォーーーーン」
と、別の雄叫びを上げたかと思うと、ヴェアヴォルフ影から黒いのがでる。そして黒いのが何か気づいた私は弓を強く握り直しながら、
「今くるの…」
と、思わず出てしまった。その黒いのはインパクトウルフだそれも20引きいる。正直タイミングは悪いけど作戦は作戦だ。私はキラリンから離れて、
「挑発。」
を使った。これにより現れたインパクトウルフとヴェアヴォルフの全ての狙いが私になる。私は少しでも減らすためにインパクトウルフに狙いをつけて矢を放つ。
「ここまででたらもはや悪夢っすね。」
サマーはすぐさま私の直線上に割り込み、
「1、2、3、4、5、6っす。」
と、6体たおしてくれた。まだ倒そうと追いかけようとしているが、流石に私の方に全力で走ってくるオオカミに追いつけず、諦めてインパクトウルフを召喚後動きが止まってるヴェアヴォルフ本体に向かっていった。
「ごめん僕は5匹。」
にゅいも同様に私の直線に割り込んできて、5匹減らしてくれた。一匹一匹が弱いとはいえそれだけ減らしてくれるのはありがたい。私も今の段階で3匹減らせたため、残り6匹。私が集中して頑張ろうとしていると
「すみません。ご迷惑をかけました。」
そういってシロンが私の間に割り込んで遮断で強制的にインパクトウルフ3匹を足止めするとそのまま倒してくれた。ギリギリシロンのスタン間に合ったみたい。その後2匹私の矢が間に合ったけど残り一匹は目の前だ。なんとか蹴りをいれて倒せたけどすでにインパクトが発動していたみたいで、私も大きく飛ばされ、壁に激突した。




