59 PKと増えた仲間?
私達は荒地で出てくるオオカミたちを適当に倒していく。ボス戦で出てくることも考えられるし、何よりにゅいの言っていたオオカミのモーションも同時に観察した。
「ここってボスのみEXだし、この辺で出てくるオオカミは挙動わかりやすいよね〜。」
と、にゅいがオオカミを倒しながらそうつぶやいた。ちなみに私もだけど、今のところ全員ノーダメージである。最初の方サマーが攻撃を食らいかけたが、シロンの遮断による防御で防ぎきれてる。それが牙か爪の攻撃ではなかったため貫通攻撃かどうかは不明。少なくとも、インパクトウルフの挙動と爪攻撃牙攻撃などのモーションは全部頭に放り込めた。
「どうしますか?だいぶオオカミのスピードに慣れてきましたけど、そろそろボスいきますか?」
と、シロンが提案してきた。悪くないと思う。私はもちろん全員もう既に慣れているみたいだしね。
「いいと思う。」
私もそう答えてボスの方に進もうとしたら、ちょっと遠いところから慌てた声で
「誰か助けて〜」
と、声が聞こえた。私達は顔を見合わせ首を傾げる。まぁいってみたらわかるかな。私は声が聞こえたほうを指さし、
「行ってみる?」
と、聞いてみた?ぱっと見渡し、3人とも反対意見は無さそうだった。
「罠だったら罠の時に考えればいいっすからね。」
サマーはそんなふうに言って進み始めた。
「寄り道も冒険の醍醐味だよねー。」
にゅいも進み始める。そしてシロンが私のほうを向いて、
「いきましょう。」
と、答えた。私も頷き2人を追いかける。私とシロンが2人を追いかけて私が叫び声が聞こえた位置についた時に目の前に広がっていたのは、1人のプレイヤーがレッドネーム8人に囲まれて、今にもキル取られそうな瞬間にサマーが割込んだところだった。
「何となく状況分かったけど。PKってことでいいんだよね?」
にゅいが今にも襲われそうになっていたプレイヤーの女性に確認した。その返答を待たずレッドネームがその女性を倒そうとしている。正直速さ勝負なら、私は負ける気がしない。弓を見て嘲笑う姿が、見えたため迷わずにヘッドショットを撃ち込む。そして、女の子が、
「そうです!私の配信で居場所バレたみたいで…」
と、答えた。それを聞いた私達は手加減しない。すくなくともまともに街に帰れなくなっていて、レベルも上がりきれてないPKに負ける要素がない。何も言わずともシロンが女性の守りに入って私達3人があっという間に蹴散らした。
「格下ばかり相手してきたっすかね。イベントのグループのほうが強かったっす。」
と、サマーが返した。それにしてもこのゲームってイベント以外のPK自体そもそもメリットがないのに何でPKなんて続けているのかな?と、私も疑問に思ったが口に出さない。
「お怪我はないみたいですね。大丈夫ですか?」
シロンが女性に声をかけていた。その女性は少し呆然と、していたみたいだけど、すぐに気を取り直して、
「ありがとうございます。助かりました。皆、強いねー。」
私は、そう返してきた女性の顔をジーと見つめた。どこか見覚えがあったから。
「な、何か?」
私に見つめられその女性も戸惑っているみたいだった。そしてその顔を見て思い出した。キャラメイクが似ているのだ。
「あっこないだの。確かキラリン?さん?」
私は基本的に人の顔と名前を覚えるのが苦手だ。だからすこし不安になりながら聞き返した。WPSでこないだフリーで一緒になった1人のはず。私が気づいたことにより、相手も、
「あっ、セミスミさん?えっ女神様?。こんなところで会えるなんて。」
と、驚いた風に返した。やっぱりあってたみたい。とはいえ1つ気になることがある。
「女神?」
私が聞き返すと、慌てた風にして、
「いえこちらの話です。気にしないで。あっえっとそうだ。ちょっと逃げ回ってて今の場所わからないんだけどよかったら街の方角教えてください。」
と、急な話題転換された。次の街に行こうとして襲われたのかな?私は軽くほかの3人を見渡して反対してそうな顔していなかったし、私はパーティ申請を送って、
「ついてきて。」
ボスがいる方に歩き始めた。後ろから、
「あーあれ。みーちゃん勘違いしてるし気づいてないよね?」
「まぁ勝てばいいだけっすよ。」
「ふふ。セミスミはマイペースですからね。」
と、聞こえた気がした。私何か間違えたのかな?と、思ったけどみんなついてきてるし流すことにした。




