4 報酬
私は周りに増えたスライムを警戒しながら、スライムキング《劣化版》の方にも気をつけていた。やっぱりスライムだして終わりじゃなく再び5属性のボールを準備構えてた。普通に考えて、チュートリアルの難易度じゃないよね。負けイベントかな?とはいえ、負けイベントとはいえただで、負けるつもりはない。
私は近くにいたスライムを蹴り飛ばして、逃げ道を確保しようとした。どうやら的確に核を蹴り抜けたらしくスライムが一匹たおれる。なるほど全員弓じゃ無くても勝てるのか。それならやりようはある。私はスライムの放つウォーターボールが生成されたらそれを撃ち抜き、それがないときは蹴り飛ばしたりスライムを撃ち抜いたりしてスライムの数を半分まで減らした。
そして、ついにスライムキング《劣化版》がついに放ってきた。最初の4つを避けた後、私は残っていたスライムにあえて近づいた。もちろん被弾はしないように最大の警戒しながらだ。そしてダークボールが近くまで来た瞬間私は大きく後方に飛びよけた。
作戦は成功した。残りのスライム達はダークボールに巻き込まれて消えた。見事な同士討ちだ。しかも5属性ボールを放った後のダウンもある。ここで一気に叩けば勝てるかも。私は核に向けて次々に撃った。残り0.5割だ。勝てると思った時に、スライムキング《劣化版》はダウンから回復してダークボールを大量に上空に放った。
うわー。死なば諸共か。だけど、ただで死ぬつもりはない。私は近づきながら、矢を放って残り少なくなったスライムキング《劣化版》を蹴り飛ばした。それでスライムキング《劣化版》のHPが0になった。まぁダークボールで私もHP0になると思うから相打ちかな。私は降ってきたダークボールはもう避けれないためあきらめている。
目をつぶっていたが、いつまでもダメージはこない。目を開くとダークボールは完全に爆発してる状態だ。爆発音もしている。それでも私にノーダメージということはボスのHPが0になった時点で敵の攻撃は無効化されるのかな?それともボス戦だからかな?とりあえず私は助かったみたいだ。
はぁつかれた。私はその場に座り込んだ。結依に誘われたけど、このゲームは楽しいかも。久しぶりにギリギリの試合だった。シューティングなみにドキドキするね。さすが最新ゲームかな。
私が、休んでいたら、チュートリアルボススライムキング《劣化版》の討伐が確認されました。と、流れて、黒いスライム《劣化版》のいた場所に宝箱が現れた。これが報酬かな。私はおきあがりその宝箱を開いた。
宝箱の中身は4つのアイテムとそれを囲むように銀色のコイン。入っていた。何かの巻物が1点。リストバンドみたいなアクセサリーが1点。本が1冊。そして、ワンショルダーバック。まずは巻物かな?
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一撃必殺の巻物。
自分よりレベルが10以上低い魔物が敵の場合、弱点に攻撃をあてると一撃で倒すことができる。自分よりレベルが5以上低い場合確率で50%。自分よりレベルが1以上少ない場合確率で10%で一撃必殺は発動する。こちらは常時発動となる。
ただしプレイヤーとボスモンスターは残りHPが1割をきらないと発動はしない。
一撃必殺を取得しますか?
→YES NO
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これはもちろん取得かな。デメリットらしいものがないし。私はもちろんYESをおした。スライムはわかりやすかったけど、他のモンスターの弱点は調べるしか無いかな。次は、リストバンドかな。
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命運のリストバンド
装備者の命運を分けるリストバンド。
装備者はゲーム内時間1日に一度だけ即死ダメージを無効化する。2回目以降は確率5%で即死を無効化できる。ゲーム時間で0時になると効果は回復する。
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これはすごい装備。即死無効はありがたい。それに運が良ければ2回目以降も使えるのはありがたいかな。よし次は本かな。
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スライムの草原EXの書
かつて起きた災厄が書かれている。こちらのアイテムをいずれかの場所で使うと、何かが起きる。
こちらの書をスライムの草原で使うとEXダンジョンに挑戦できる。EXダンジョンは通常ダンジョンより難易度が高いかわりにレアな素材とかも手に入る。この本保持している人を含めたパーティー8人まで一緒に挑戦できる。常渡不可。
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なるほど。特別な本なんだね。リストバンドの時もそうだったけど説明が2つあるのは何でだろう。上の方が分かりにくく、下が詳しい説明書かれている理由は何でかな。まぁ考えてもわからないいいか。最後にワンショルダーバックかな。
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冒険者のバック《二段階拡張済み》
冒険者のバック。ワンショルダーバックタイプ。
アイテム数40まで収納可能。破壊不可。常渡不可。初心者のバックと違い、同じアイテムは同じところに最大99個まではいる。またこちらにいれていたものは死んだ際のアイテムを全ロストを防ぐことができる。ただしレッドネームは一概なく全ロストする。また、ダンジョン等の戦闘場面では全ての動きを阻害することはない。
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なるほど。これも便利だね。さっそくこの銀貨達を片付けよう。私はバックを広げて銀貨をなおす。そしてそのワンショルダーバックをからった。
ちょっと長かったけどこれでチュートリアルも終わりだね。私の前にあらわれた鏡をみた。鏡は光ると噴水が映っている。つまりここからゲームがスタートってことだよね。私はワクワクしながら鏡をくぐった。




