50 第一回イベント10
私があっさりと剣の攻撃を避けたことに驚いているのか動きが少し止まった。私はその一瞬。見逃さず、私に振り下ろして来た方の剣の持ちてに蹴りをいれる。ゲームとはいえ、よほど本人がそれに慣れていなければ剣を一瞬手放してしまう。むろん装備状態のままのため落ちてもすぐに手元に戻るけど、一瞬とはいえかなり隙になる。その隙にバックステップで距離をとる。
私は剣振り下ろされた時点から魔力を込めているため、数発くらいの連射分はたまっている。私はすぐに弓に矢を準備して、弓を引く。相手もそこそこの熟練なのか最初の矢はよける。槍使いが先行していたためか私の能力は割れて無かったみたいで、二発目以降のは当たる。耐えスキルを持っているのかHPが残りわずかで残るけどそこまで減ったらもう怖いものはない。
相手も気づいているのか、
「まだまだ鍛え足りなかったな。クソっいつか借りを返す。」
そういいながら私にとどめの蹴りを入れられて消えていく。そしてもう1人の魔術師の方に目をむける。跳んできていた魔法は先ほど戦った魔術師より強くない。多分特殊スキルを覚えてないのかな。それなら怖いものはない。私は着弾地点を予測してよけて、追尾機能がないことを確認して、弓を引く動作を取る。
「ねぇ見逃してくれないかな?」
と、頼まれるが、戦いは残酷だ。
「無理。」
私はひとこと言って矢を放つ。魔術師は避けようとしているが今回はヘッドショットではなく、狙いは身体。頭と違って当てやすいから。私のもくろみ通りそれは命中した。
「だよねぇ。あーあ私達BEST100かーもう少し上に行きたかったなぁ」
今回は私はMP温存のためMP込めてないが、魔術師は私と同じく防御弱いため、耐えスキルあったとしても、属性矢を4発も耐えた双剣使いとは違う。その後抵抗はされたが魔術師がポリゴンに変わるのは時間の問題だった。
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運営ルーム
「あー応援してたグループ全滅したー。」
一人が声を上げる。そこに映し出されたのはレベルも全員23レベル超えでこのイベント終わったらEXクリアできそうなパーティのAグループだ。EXダンジョンは8人まで組めるため、今回のイベントではAとBグループに別れていた。すでにクリアしている別のグループにBグループと一人倒されたが、そこは人数差で勝つことはできてベスト100にはいったのだが、運が良かったのはそこまで。
「セミスミか。彼女は別格だからな…」
誰かのつぶやきに皆同意する。セミスミがリーダーとして組まれたチームNebulaeは4人のうち3人がEXダンジョンソロクリアしていて、残りの1人も少なくともチュートリアルは弱体化無しでの突破してる実力者。それに4人の行動からして、リア友もしくはネッ友の可能性がある。現在3つのグループに別れて行動しているがシステム上問題はない。
あくまで問題ないというだけで普通はしないものだ。例外なのは最初から一人でイベントやっている剣聖のみ。なぜなら別れるとデメリットがデカくなる。総合で上位目指すにはチーム全員の生存が条件となる。全員生存してなくても別に大丈夫だが、その分ポイントがかなり低くなるためBEST10に入るのはほぼ100%無理だからだ。
「俺の見てる方角でにゅいに戦乙女が壊滅したな。」
セミスミと同じパーティメンバーで一番早くセミスミと合流してたにゅいが映し出される。セミスミと違って被弾しているが、あくまで掠っているのみでHP1割も減ってない。それに集めていた回復アイテムで回復されるのがオチだ。
そして中央。龍騎、剣聖、Nebulaeと同じく優勝候補の1つ、ピースエンブレムもサマーとシロンの2人に壊滅させられた。流石にサマーも耐えスキル発動したけど、的確な援護や遮断のおかげでサマーもシロンもHPわずかで耐えて勝利した。そして3手に別かれているおかげでNebulaeの快進撃は続いている。イベント優先していたため先ほどまで総合50位以下だったのがもう時期BEST10が見えてくるいちまでいる。残りのチーム数が30組くらいになったらBEST10入りは確実だろう。
とはいえ、まだ結果は分からない。残りの組数が30組以下になるとレイドボスレベルのお邪魔モンスターが現れる。今の段階では討伐不能なそのモンスターによる無差別攻撃はプレイヤーの実力だけではなく運も関係してくるものだ。未だどのチームが優勝するかは不明。
「あっボスレベルのモンスターをセミスミとにゅいそれぞれクリアしました。これでモンスターランキングはBEST10確定ですね。このままいけばモンスター1位はNebulaeですね。他がボスレベル倒したら別ですけど。」
俺がランキングについて考えている間にもNebulaeは快進撃をとめないみたいだ。




