41 第一回イベント1
ラットをクリアして、荷物を整理して宿に置いてきた後私達は噴水近くに集まった。特にこれといった理由はないけど、人が一番集まりやすいため敵情視察みたいなものだ。もちろん私達自身は武器を隠している。服装だけでは何の職か分かりづらいだろうからね。
禍々しい大剣背負っている人や豪華な盾を持っている人。この辺の武器を持っている人は警戒いらないかなー。能ある鷹は爪を隠すもの。武器を見せるだけではなく能力の自慢までしている。戦い前にそこまで漏らしてよほど自身があるのかな。まぁ十中八九ゲーム初心者か目立ちたがりの2択だと思う。
そんなことして時間を潰してたら時間になったようだ。16時59分に私達の体が光出して、その後一瞬暗転の後、森の中にいた。ゴブリンの森とはまた別の森みたいだ。だがそんなことより、私はすぐさま切り替えて弓を持ち、サマー方面に矢を放つ。サマーは一瞬驚くも動かない。そして私の矢はサマーの後ろ20メートル先にいたゴブリンに命中し、ポリゴンとなり消えていく。
「もう敵地。油断しない。」
私がそう指示すると3人とも武器を構え始め、
「たすかったっす。まさか初見殺しがあるとは。」
と、サマー話しながら、敵に近づき、私が射抜いたゴブリンのとなりのゴブリンを殴りとばす。
「もうちょっとイベントの感傷に浸りたかったな〜。」
と、文句言いながらナイフを的確に当てるにゅい。所詮ゴブリン3体の敵。私は弓をいったん降ろした。
「油断してなかったといえば嘘になりますね。」
私が弓をおろしたことによって一瞬の緊張は溶けた。
「私、初期値運がない。」
これは、ゲームあるあるというより、私あるあるなんだけど、初期値がランダムのゲーム毎回運が悪い。おかげといってはあれだけど、反応速度はかなりあがった。開始すぐに周りを見渡し対応できる能力。まぁお陰様でゲームの能力は上がったけど、ありがたくはない。
「近くに敵影な~し。プレイヤーも居ないね。まずここがどこか調べなきゃ。」
にゅいが私達にはなれすぎないくらいで周りを探索しながら返ってきた。私は近くの木に当たりをつけてサマーを手招きする。
「サマー肩貸して。」
私が頼むと、サマーは快く頷き
「いいっすよー」
と、言ってかがんで肩を貸してくれた。そして私が肩に乗った後、サマーは立ち上がり、その後私は木の枝につかまり、上に登る。これで遠くまで見渡せる。
「北方向に1グループ、西にモンスター1ボス、東に見える範囲で5グループ。南は洞窟。南東当たりに光るものあり」
私が次々に場所を指示しながら伝えていく。そしてそれをシロンがメモしていく。
「光るものかー。気になるよね?」
にゅいがワクワクしたふうに問いかける。ゲームだと光っている場所は何かアイテムとかイベントがおおい。まだ始まったばかりだし、少しの寄り道も大丈夫だとおもう。私は木から飛び降りて、
「恐らく南がステージの端。洞窟から見る?光る場所洞窟から近いから。」
私がそうきくと、3人とも笑顔になり、
「そうですね✨️やっぱり探検も醍醐味ですよね。」
と、キラキラしながら頷くシロン。
「オッケー。セミスミ様の言うとおりにー。」
と、大げさな態度をとるにゅい。
「それじゃ行くっすよー」
と、はりきるサマー。緊張などしておらずいつも通りの態度に私も少し和んだ。周りの警戒怠らず4人で進見始めた。
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「ふぅ無事に転送できたか。」
イベントが無事に始まり運営ルームも一息ついた。正直デカいイベントだったため、運営としても心配だったのだ。
「それで注目プレイヤーはどうだ?」
リーダーの一人がきいて、皆調べ始める。
「あっいました。西エリアの水辺近くに龍騎のグループがいます。周りは特に強い人たちもいないためこの辺り制圧するかと。」
と、ひとりがこえをあげる。そして別の方から
「北の山頂に剣聖いますが、あそこかなり強いモンスター湧きますが問題ないでしょう。」
と、声が上がる。山頂はかなり強いモンスターがわくように仕掛けたトラップであるけど剣聖からしたらお構いなしというイメージは凝り固まっている。
最後のグループは、あっ俺が担当した南付近にいるな。
「南のトラップ洞窟近くにNebulaeいますね。彼女たちなら突破できるでしょう。あの報酬も彼女達に渡るのか。」
俺のつぶやきにあぁーと声が漏れる。まぁつよいメンバーが当たるのは恐らく最後かな。全員離れているし。




