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35 シロン

 私の切り抜きの件からさらに2日たった。昼ごろに起きたら舞歌からチェインに連絡がはいっていた。





『水澄様。今、お時間大丈夫でしょうか?』





 舞歌は育ちがとてもいい。そのためラインではものすごく丁寧に話しかけてくる。対面の時はもう少しフレンドリーのため、最初に話しかけるまでは勇気いるけど話しかけたらとても仲良くなれるタイプ。そこまで聞くとお嬢様っぽいけど、そうではない。いや実際に舞歌の家族を考えるとお嬢様なのだけど、舞歌の家族は舞歌をのびのびと育ててるから。





 例えば舞歌は習い事などいくつか通っているけどそれは親の強制とかでは無く、舞歌自身がやりたいといったことだし、ゲームで夜更かしするような悪友(自分)と夜遅くまでゲームしていても親に怒られない。放任主義というわけではなく、娘の事を尊重してくれるいい両親だ。





 そのため、世間一般的なお嬢様像とは離れる。ですわとか使わないし高飛車な態度をとることもない。そして世間知らずというわけでもない。普段からドレスを着てたりとかブランド品をまとってもいない。私のお嬢様像はかなり偏見な気もするけど、気にしたら負けだ。






『大丈夫。どうした?』





 私が返すとそこまで時間たたないうちに、





『ありがとうございます。明日イベントが行われますよね?そのため、よろしければ一緒にプレイいたしませんか?皆様の足手まといにはなりたくありませんので。』





 と、返信が来た。おっついに舞歌もできるみたいだね。それなら私も望むところだ。舞歌ともあわせたいと思っていたし、渡りに船だね。私はオッケーのスタンプを送り早速ログインした。しばらくすると、初期衣装の舞歌が現れた。舞歌は現実と違い髪を真っ赤にそめている。そして髪をハーフアップで結んでいた。





「セミスミ。ありがとう御座います。改めてこちらではオタマウプシロンです。気軽にシロンと呼んでほしいです。」





 と、にっこりと微笑みながら私に話しかけてきた。オタマはほかのゲームでも使っていたためとてもわかりやすい。それにしてもウプシロンか。言い方はかっこいいけど、名前の付け方私達と同じだね。流石類友かな。





「わかった。シロンどこに行く?」





 私が聞くと、シロンは一つの本を取り出した。表紙は違うとはいえ見覚えのある本だ。絶対にまだ行っていない最後のEXでしょ。





「実は、運よくチュートリアルで勝つことができまして、ゴブリンの山EXを一緒に挑戦しませんか?私、後衛の回復職ですので、一人だと不安なのです。にゅいとサマーは本日制服の受け取りで現在外にでてますので。」





 にゅいとサマーもとい結依と由夏の二人は私達と違って、高校入試は一般入試のため私達より合格発表が一ヶ月近く遅い。そのため制服やカバンなどの受け取りも私達より一ヶ月遅くなっている。コレは元から分かっていた事だし、イベントと重ならなくてよかった〜と溢してた。





「おけ。じゃー行く。」





 私は二言で返事する。もともとシロンからの誘いは断るつもりはなかったし、それに今日一緒に進めるのは明日有利になる。お互いの事は知っているとはいえ、ゲーム内で合わせられるかは別問題だからだ。





 どんなに仲良くても、ゲームによって特徴が違うため、そのキャラの武器や特徴を把握しなければ戦闘時に味方を妨害してしまうことがある。妨害しなくても2人が同じ人を回復させたりしても時間の無駄だ。だからこそ、合わせる必要がある。今日にゅいとサマーはいないけどイベントの司令塔は私がなればいいだけの話。もともと後衛のためそういうのはやりやすい。まぁそこは明日の相談次第だけどね。





 見た感じシロンは音楽家かな。ほかのゲームではない職業だからこそ動きが気になるというのもある。





「ありがとう御座いますセミスミ。回復と防御は任せてください。」





 そういったシロンの周りに浮くように半透明なキーボードとドラムのシンバルみたいなのが現れた。ほんとに分からない職業だ。




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