29 武器屋キテツ
武器街にたどり着くと、多くの探求者が賑わっていた。まぁ武器は生命線みたいなものだからね。私は紹介してもらった、武器屋に行く。そこには様々な武器も並んでおり、矢もあった。通常の矢は使い捨てのため、多く仕入れる必要がある。そんなこと考えていると、武器屋のおっちゃんが、
「そこにいるのは、イニンばあさんが連れてきてた娘達じゃねーか。なにかおさがしか?」
と、おっちゃんが聞いてきた。おっちゃんは私達のこと覚えているらしく、そんなふうに声かけてきた。やっぱりあの時ついていって案内を聞いたことには価値があったらしい。
「矢が欲しい。いいのある?」
と、私が聞いて、それに続いて店内を軽く見て回っていたにゅいが質問した。
「軽くて投げやすい、投擲武器とかあるかな?」
おっちゃんはすぐさま一箇所を指さして、
「投擲系ならそこにある。矢はちょっと待ってろ。」
と、答えて武器屋の奥の方に消えていった。にゅいは早速様々な投擲武器の手触りや感覚を確かめている。こういう武器はいくつあってもいいしね。
しばらく待っていると、矢がそこそこ入った矢筒をおっちゃんが持ってきた。
「この矢筒は中が拡張されており、1つに100本の矢がはいっている。コレ1つで10000Cするんだが、ここにある全10個を50000Cでどうだ?」
と、まさかの2割引きを超えて半額の値段を掲示してきた。私は、迷わず、
「買う。でもいいの?」
と、即購入を決めてからどうして、そこまで安くしてくれるのかと思い、聞き返した。矢を実際に取り出して見てみたが、みる限り不良品などというわけでもなく、しっかりとした矢だった。
「あぁ問題ない。うちはもともと矢なんて取り扱ってなかったんだが、探求者が来るとの事で急遽仕入れた。しかし探求者達からしたら弓は不人気らしくてな。売れ残ってたんだ。だからイニンばあさんの顔に免じてほぼ仕入れ価格の値段で構わない。もしこれからも必要なら俺が仕入れとくぞ。」
と、返ってきた。私からしたらありがたい事だ。まさしくWINWINの関係だと思う。それにしてもNPCとの会話で弓が不人気職なのは理解できた。コレは私かなり有利を取れるのでは?
「ありがとう。仕入れも頼みたい。」
私がそう簡潔に伝えると武器屋のおっちゃんは、
「あぁわかった。また仕入れておこう5日後くらいには、今日と同じくらい揃えでるぞ。」
と、こたえが帰ってきた。なるほど。イベントもあるし、第二層でも使うと思うから多くて困ることはない。私は早速お金を出し、矢を1000本購入した。
「店主さーん。ここのものって他のより安いけど何かあるの?普通にいい武器っぽいけど」
私の買い物が終わったタイミングでにゅいがおっちゃんに話しかけた。にゅいがいるところを見ると剣より短く、刀みたいな完全に反っているわけではないほどの太刀があった。忍刀とかいうやつなのかな?
「そこは、まだ見習いの若い奴らが作ったんだ。頑張って作っていたから店頭に並べてやろうと思ってな。まだ未熟だが、武器としてはちゃんとした性能しているから安心してもいい。購入するなら、イニンばあさんの紹介もあるしそこからさらに2割引きするぞ。それと投擲武器も欲しがっていただろ?あそこに置いてあるやつ1本だけ好きな奴つけても値段同じのままでいいぞ」
と、にゅいに返してた。この店主かなりサービスしてくれるね。それだけアンナ・イニンさんの力がつよいのかも。にゅいも、
「いいんですか?もちろん買います。わーどれにしようかな~。」
と、まるで鼻歌歌いそうな感じで再び選びはじめた。そして結局選びきれなかったのか、おまけとは別に様々な投擲武器も購入している。まぁ1つに絞るよりソッチのほうがいいかもね。そんなこと考えていると、おっちゃんはチラッとこちらを向いて
「そんなに購入してくれるのは、俺からしてもありがたいぜ。そうだな、俺の頼み聞いてくれるならこれから、投擲系の武器も半額でもいいぜ。」
と、言ったかと思うと、ピコンとクエスト発生時とかに聞こえる音が聞こえて、
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サブクエスト《鋼材を求めて》が発生しました。受注しますか?
YES ← NO
指定された鋼材を取ってきて、キテツに渡すととクリア。期間はリアルの日付で3日以内。
※ただしゲーム内で夜の時間は渡すことはできません。
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これを、ぱっと見て私とにゅいは顔をあわせて、もちろんYESを押した。
「おー受けてくれるのか。それでは頼みたい。欲しいのは鉄だ。それが20個ほど。ここから南の方に、ゴーレムがわく場所があるんだが、そこら辺の地面や岩場を掘ったら出てくる。ハンマーやシャベル、ツルハシなどは俺がだす。もちろんゴーレムがわくような危ない場所だ。無理だったらそれはそれで構わない。頼んでいる身分だから元からの2割引きを取りやめるなんて事は言わねーから安心しろ。何か質問とかはあるか?」
と、おっちゃんが聞いてきた。道具の貸し出しもしてくれるならとても楽だ。私は質問が無いためにゅいをみる。にゅいは何かウインドをみていたが、質問の方はないみたいだ。
「大丈夫。後から取りに行く。」
私が返事すると、おっちゃんは道具を持ってきて、
「たすかる。ただ探求者にいうのもあれだが命だけはだいじにしろよな。」
と、私達に心配するように声をかけてくれた。その後、にゅいも買い物を終わらせて一度店からでた。




