25 マザーラット
メガラットの残りミリ。やもう地面に潜らずヤバそうな、技を手にまといながら私の方に襲ってきた。そんな中私は矢を構えるのやめて歩き始めた。メガラットは勝ったとでも思ったのか、そのまま私に近づいてくる。この馬で私一人ならともかくもう一人を忘れているのではないかな?
私に攻撃が当たる瞬間、にゅいが、メガラットの後ろからクナイでの強攻撃を仕掛けるその瞬間メガラットはポリゴンと変わる。
「まさか近接もできるとは、流石だね。ミーちゃん。」
戦闘終了後、いつも通り話しかけてきた、にゅいと揃って進み始めた。このゲームはパーティー組んでいると、自動的にレアリティなど考えられアイテムは分散されるらしい。だから討伐後にほかのゲームみたくどうするかどうか決めて進むみたいなことはしなくてもいい。
「それにしても。その弓初心者のだよね?武器変えないの?初回クリア特典として武器とかも落ちなかった?」
にゅいが聞いてきたため、私は弓を取り出して、にゅいに見せながら、
「弓はあるけど、矢がない。」
と、こたえた。にゅいもなるほど〜と納得して、
「それなら、ダンジョンぬけたら街に買い出し行かないとだね。一緒に探検しようか?クエストとかも受けたいし。」
と、誘ってきた。これに断る理由はない。
「のった。」
その後も適当にラットを倒していると、再びメガラットが現れた。普通に考えたら、ボスであるメガラットが徘徊しているのはおかしいと思う。まぁスライムの森でもEXでは、スライムキングが普通に徘徊してたけど。それだけ本来EXは難しいのかな。一周回ってそこまでできて初心者卒業といった難易度なのかな?
私がそんなこと考えていると、にゅいがふと何かを思い出したかの反応をして、
「伝え忘れていたけど、本来EXダンジョンって8人でパーティーを組むか、レイド規模らしいね。」
どおりで難しいわけだ。適正人数の半分をもいない。そして、最後にボス部屋だ。古びた扉が私の視界の先にあり、そこに近づくと、この先ボス部屋。と、スライムの草原で見たような文が見えた。つまりゴールだ。
「到着〜。やっぱり2人だと攻略速いね。一応確認だけど準備必要?」
にゅいは軽く準備運動しながら聞いてきた。私も頷き、
「問題ない。」
と、答え、2人でボス部屋にはいった。ボス部屋に入ったあとぱっと周りを見渡して見たけどボスの姿が見えない。私がキョロキョロしていると、にゅいがさらに進み、
「ここ真ん中あたりに着くまで敵が出ないんだ。敵が出た瞬間囲まれた状態から始まるの。」
と、説明してくれた。なるほどそういう感じなのか。納得した私は警戒を怠らずにゅいの後ろからついていった。
真ん中にたどり着くと、続々とどこに隠れていたのか私たちを取りかこむようにメガラットと普通のラットがでてきた。メガラットは2匹でラットは7匹。真正面にメガラットよりもでかい、マザーラットが姿を現した。
「マザーラットなんだけど。ほぼ攻撃してこない。ただし3分置きに仲間を増やすから。それくらいかな〜。私がマザーラット抑えるから、その他雑魚を抑えてほしい。大丈夫?」
つまり、マザーラットのタイムアタックということになるかな。
「問題ない。」
私はにゅいと背中合わせに立ってまずは一撃で倒せる普通のラットやミドルラット、その他ラットに狙いをつけて矢を放った。合計15くらい?その後にゅいは即マザーラットに突撃をする。それを阻止しようとしているメガラットには毒もいれて牽制した。すると、マザーラットへの道は開かれているためにゅいが攻めることができる。周りがいなくなってからはかなり楽だ。
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実際の結果をいうと、メガラット2体、ラットが3体、その他アースラットなどが12体増えたが、そこまで大したことではなかった。地面に潜りをしないラットなど、わたしにとっては的と似たようなもの。むしろその後の雑魚との戦闘がめんどくさかった。
それはさておき、これでラット地下水道EXはクリアだろう。私たちがダンジョンからでて、またクエスト達成の報告に行こうとしたとき、運営からの放送が入った。
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第一回イベントのお知らせ。




