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24 ラットダンジョン1

私がにゅいに連れられて来た場所は噴水近くの民家だった。ここで何をするのかと思うと、




「僕、合流優先したから、クエスト受けるだけ受けて達成してないから、クエスト達成報告してくるね。」




と、言って民家の中に入っていった。もしかしたらだけどにゅいも、EX突破しているし、ここがスライムEX後のクエストででたムスイラの別バージョンなのかな?それならチェインクエストがいくつか流れるはずだ。多少遅れてもいいからそっち優先してもよかったんだけど。





「お待たせ。それじゃあ行こうか?」





と、戻ってきたにゅいはホクホクとした顔をしている。そして先ほどはつけていなかったグローブを着けているところを見ると、チェインクエスト無事に終わったみたい。再び私の手を引き、今度は噴水からさほど離れていない場所にある、銀色をした地面のところにきた。





私もアンナ・イニンのクエスト中気になりはしたが、アンナ・イニンさんが触れなかったためスルーした場所だ。ここで何かするのかな?と、考えていると、





「あっ忘れていた。はい。」





にゅいがそういうと、ピコンとウインドが現れ、




.................................................................................................





にゅいからパーティー申請が届きました。受けますか?




YES←   NO





.................................................................................................





そういえば忘れていた。普段リアルみたいに一緒に行動していたけど、ここはゲームの中。パーティー申請を受けないと一緒にダンジョン潜れないし、潜れてもフレンドリーファイヤーを食らってしまうかもしれない。私は迷わずYESを押した。





それを確認した瞬間にゅいはにゅい側に出ているウインドを操作した。するとピコンとまたウインドが現れて、





.................................................................................................





パーティーメンバーのにゅいがラットの地下道EXを攻略しようとしています。一緒に攻略しますか?




YES←   NO




.................................................................................................





と、現れた。なるほどにゅいがここにきた理由わかった。ここがそうだったんだね。まさか街の中にあるとは思ってなかった。もちろんYESおしたら、その、銀色の床がスライドしはじめた、そしてスライドい終わると中には石でできた階段があり下に降りられるようだ。





私はそこから覗くと、そこは古い下水道みたいな感じで奥の方に続いてた。




「きづかなかった。」




私が行ったスライムの草原は東にあったから、てっきり東西南北にあると思っていたら、違うみたいだね。私が興味深く覗いていると、





「ミーちゃんはスライムの草原に行ったんだよね?それが東で、南の方にゴブリンの山、西にゴーレムの岩場。そして中央のラットの地下水道。この4つが今、第一層で見つかっているダンジョンなんだ〜。僕のゲーム脳が第一層のボスは北ではないかな〜と想像しているよ。」





と、にゅいが教えてくれた。この辺の基本知識はしっかりと調べてからゲームのをやり始めるのがにゅいの性格だ。とはいえ、調べたからといってイベントをすっ飛ばしたりはしない。1プレイヤーとして、ゲームを心底楽しんでいる証拠だ。





私は事前情報であるそのあたりはあまり調べないけど、ネタバレが嫌いという訳では無い。そのため、必要情報としてにゅいから聞いたことはしっかり心のメモに残す。





「それじゃ、行く。」





私は、我慢できなくなり階段を下り始めた。新しいダンジョンに入るためワクワクしている。





「あっまって。僕も行くよ〜。というか遠距離が先に行くのおかしいじゃん。」





と、私の行動に突っ込みながらも後ろからついてきた。そして階段を降りきり、後から入ってきたにゅいと並ぶと、上の銀色の入口が閉まり始めて、完全にしまった。時間?それとも通行したから?理由はわからないけど、どおりで初めて来たとき気付かないわけだ。





「ここ、入るためには他のダンジョンの攻略歴があるか、僕みたいにEX持っている人限定なんだけど、出るときは階段登って近づけば大丈夫だよ。」





私が入口を見てたためか、そんなふうに返してくれた。なるほど、ここは条件付きのダンジョンになるんだね。それと帰り方も気になっていたから助かった。その後私たちは隣同士に散歩するかのような雰囲気で歩きながらダンジョン攻略を進めていった。





ここは2.5mくらいの道幅で、敵はラットが前から出てくるのと、稀に床からいきなり飛び出してくるくらいだ。どのラットも出てきてから攻撃してくるまで2秒ほどのラグ?みたいなものがあるため、私が即狙いを定め打つとヘドショできる。しかも、敵が弱いのか基本ワンパンですむ。





「普通、2秒もしないうちに構えてヘドショ狙うなんて難しいはずなんだけどな〜。」





後ろからにゅいのひとりごとが聞こえるけど、無視だ。できるからしょうがない。私はうち漏らさないが、数匹一気にきたときに、クナイ?を投げてラットの頭に当て葬っているにゅいには言われたくない。





「ちなみにこのあたりに出るのは、メガラットの呼び出した様々な弱いラットのみ。もう少ししたらメガラットも出てくると思うから油断しないようにね。メガラットは3匹まとめて出てくるから。ただでさえ地面に潜ってめんどくさいのだけど、3匹がそれぞれ別のラット呼び出すから大変。最初のチュートリアルもそれのせいで時間かかったから。」





そんなことにゅいが話してる最中今までのラットより大きいラットが現れた。うん?コレかな?私の目の前に現れたので蹴りを入れながら、バックステップを取る。





「だ、大丈夫?」





にゅいが心配しながらもラットにクナイを打ち当てる。





「ノーダメージ。」





どうやらノックバックがついているみたいで大きくラットがのけぞる。私は初心者の弓をひいてヘッドショットを決める。やっぱりだけど私の弓は初心者用なのに対してにゅいが持っている方はちょっと威力が出てる気がする。やっぱり速めに新しい弓で使える矢を作ったほうがいいかも。





私は戦いの中頭で別のことかんがえながら的確に矢を放ってダメージを重ねている。やはり2人だとかなり楽だ。










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