幕間1 クリスマスのひととき
「よし。」
私は小さな声でつぶやきながらガッツポーズを取った。今私がやっているのはVRゲームが主流の中では珍しいVRではないゲームだ。珍しいとはいえ普及してないわけではない。なぜならVRと違って、外でできるから。VRは仮想空間に意識飛ばすため、周りとか見えず、歩きながらなんて100%無理。だからこそ、外ではもちろんできない。危ないから。
だけど今やっているのは家じゃなく外とかで何人かで集まってできるし、家でもネット繋げば対戦できる優れもの。私は外にいるのかと聞かれると、それは違う。ではなんでVRをやってないかというと、
「スミスミ〜いつまでゲームやってるの〜?僕、疲れたよ。僕もやっていい?」
と、私の方を振り向きながら、結依が話しかけてきた。そう私が外ではないのにVRしていない理由。それは結依が勉強中だからだ。ただの勉強ではない受験勉強。世間はクリスマス雰囲気で盛り上がっている中、結依が勉強しているのには理由がある。
結依の志望校の合格判定Cだからだ。ちょっと前にあった模試の時、存在忘れてゲームしていて勉強しておらず
過去1ひどい点数をとったため、親からのゲーム禁止と勉強を言い渡されたのだ。流石に結依も思うところあったのか、私の家に来て勉強している。私は余裕のA判定。しかも推薦受験なので余裕があるのだ。
「一緒の高校行きたくないの?」
私が聞くと、
「うっ。」
と、うめき声が聞こえてから結依は再び机に向かった。私達が目指しているのは私立で偏差値も58と少し高めのところだ。もともと私の母親の母校なので私が進学決めた際に仲のいい友達である結依と由夏、そして舞歌も同じ場所に進学を決めた。という感じだ。
「そういえばさーどうして、星雲にしたの?スミスミはもっといいところからスポーツ推薦もきてたよね?それなのに普通の推薦でいくなんて。」
流石に勉強はしているが集中が切れたのが私に聞いてきた。私も一段落したところだったので、顔をあげながら、
「スポーツ推薦めんどくさい。それにママの母校。後、単位制なのがいい。」
と、私が答えた。私が進学を決めた一番の理由は単位制だ。これならゲームのため数日休んでも問題ないし。テストさえ取れていたら単位も稼ぎやすい。それに必修の5教科さえ受けるなら残りは選択できる。もちろん音楽や美術などが全くないわけでもないけど、比較的に楽だ。
「なるほどね。まぁスミスミならそう言うか。まぁ当時私やユカリンがそこに行きたいと言った時家族からはかなり驚かれ、応援されたよ。この辺じゃ有名校だしね。」
それはそうだと思う。ゲーム優先基質のある結依達を観ていたら親も驚きだと思う。私も人のこといえないけど。
「そういえば由夏は?」
私が聞くと、結依は手を止め少し考えるふりをして、
「恐らくゲーセンかな?今日って確かユカリンの好きなキャラがプライズに出てたはずだから。後から来るって言ってたし。あっついでにマイマイはもうすぐつくって、さっきラインきてた。逆にハルルはいるの?」
と、帰ってきた。ちなみに由夏は星雲B判定。舞歌はA判定で、私と同じく推薦でうける。
「晴ちゃんは今日も部活。もうすぐ帰ってくる。」
私が時間を確認しながら答えた。今日は部活の締めの日で大掃除があるのだ。引退した私は行かなくてもいいけど1年である晴波は参加しなければならない。
「なるほどねー。流石に1年生はまだ忙しいか。まぁ姉妹揃って部活大活躍とか血筋だよね〜。そういえば来月発売されるNEFWoしってる?流石に受験前だから予約諦めたけど凄いらしいよ。」
と、結依は私に話しかけてきた。手は完全に止まっている。今日は昼前に学校終わったから、それから飯を食べて2時間以上。結依は集中して勉強してたから息抜きも必要だろう。舞歌や由夏がきたら勉強会さいかいするだろうし。
「噂では聞いているけど、知らない。」
私がそう答えた。確かに発売前からCMや雑誌など色々取り上げられているため名前だけ聞いたことある。でも詳しくは調べてない。興味はあるけど、受験終わるまでは今すでに持っているゲーム以外するつもりはないからだ。
「ふっふっふ。教えてしんぜよう」
と、結依が何かのキャラみたいなセリフを出した。こうなったら結依はかなり語るつもりだろう。いつものことだ。
「わかった。ジュース持ってくるから待って。後皆きたらクリスマスケーキ食べよ。」
私はクリスマスでも変わらない幼馴染に微笑みながらたった。




