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8 PK

プレイヤーキル。通称PK。このNext(ネクスト) Eden(エデン) Fantasia(ファンタジア) World(ワールド) online(オンライン)でも、一応PK自体はできる。ただしできるからと言って推奨されているわけではない。





なぜなら理由無くPKすると、まずはネームが黄色くなる。そしてそれを続けるとネームが赤くなる。つまりレッドネーム扱いとなるのだ。イエローネームならそこまで制限はないが、負けるとアイテムの全ロスト確定。レッドネームになると、主要街で買い物ができなくなる。それに、クエスト等も参加できなくなるらしい。





この前者はアンナ・イニンさんが言っていたのだが、悪いことすると、表では買い物ができない。できても衛兵がやってくる。とのこと。衛兵に連れて行かれた人はしばらく太陽おがめないとのこと。ゲーム内で牢獄にいれられるのかな?詳しくは分からない。





まぁ少なくとも普通にゲームは楽しめないと思う。だが、PKはPKでもPKKつまりプレイヤーキラーキラーは罰則はない。むしろ悪質なPKを退治したとのことで、PKの持っているアイテムを全部もらえる。





他にも例外などあり、例えば男プレイヤーが女プレイヤーにセクハラなどしたりして女プレイヤーが男プレイヤーをキルしてもプレイヤーキルにはならない。そこは最新のAIがプレイヤーキルが起こるまでの状況を判断しているためだ。だからノーマルネームプレイヤーが脈略もなく襲ってきた場合、それをキルしてもイエローネームにはならない。





そしてNPCキャラを意味もなく意図的に殺意を持ってキルしたものは、レッドネームより上のブラックリストに登録されるらしい。ブラックリストに登録されたものは一生太陽が拝めなくなるらしい。これがアンナ・イニンさんが言っていた一番重い罪となる。





ではなんでこんな話をしているかというと、アンナ・イニンさんと別れた私はスライムの草原の位置を聞いて、街を出て歩いていた。スライムの草原エリアにつくまでの道中で、私は他のプレイヤーに絡まれていた。レッドネーム。つまりPKだ。しかも街から出てすぐのところにいて、私みたいな初心者衣装の人を襲うとか完全な初心者狩りだね。これは遠慮しなくても大丈夫かも。





「荷物をそのワンショルダーバックごと置いていけ。さすれば命だけは助けてやろう。」





と、リーダー格の男が私に向かって言ってきた。どこの世界の山賊かな?今どきそんな事リアルで言う人いないと思う。とはいえこの場には私以外にもいる。現在進行形でキルされそうになっている、私とおんなじ初心者装備の女の子だ。敵はリーダー含めて4人。普通に考えたら不利だが、私は迷わず弓を構え、キルしようとしているPKの腕を撃ち抜いた。こっちに集中してなかった為かきれいに刺さり、その反動で男はのけぞった、





「こいつやりやがった。お前らやれ!」





リーダー格の男が指示して他の奴らも動き出す。幸いなことに敵は全員前衛武器、私のほうが有利だ。





「そこ。巻き添え食らうから、後ろに隠れて。」





私が指示出すと襲われてた女の子は頷きながら私の方に逃げてきた。逃がすまいとその子に追撃しようとしているPKプレイヤーの頭を撃ち抜き一人倒す。やはりプレイヤーの弱点は頭らしい。そこまでレベル差のなく、腕に攻撃当ててHP減らしていたとはいえ、普通に撃っても一撃で倒すのは無理だからだ。頭に当たると確定クリティカルなのかダメージ量は1.5倍くらいある。これは検証するしかないね。





私は迫ってきた剣を避けながら次のヘッドショットを狙う。シューティングゲームやっていた私からしたら目線の動きなどでどこ狙っているのか分かるため、後は剣の間合いにはいらなければいいだけ。飛んでくる弾避けるよりはよほど楽だ。スキを見て私は思いっきりボスのあごを蹴り上げて、ボスがたじろいだ瞬間に軽くバックステップをとって頭に矢を放つ。これでボスも落とせた。





ちなみに本来弓は集中して撃たなければ当たらないものだが、ゲームとしてリアルで撃つよりははるかに撃ちやすくなっているし、別ゲーで鍛えたエイム力もある。弓の最大距離はわからないけど、近くだったらほぼエイム力で狙えるためリアルほどはきつくないというのがある。





ボス落としたら楽だ。ボスが落とされた為動揺したのか残り2人の動きもおそくなる。そうなると私からしたらただの的でしかない。戦い開始から終わりまで5分もたっていない。やっぱり初心者狩りしてるようなPKには私は負けない。このゲームでは初心者だけど、今までの経験が生きている。敵の攻撃をしっかり見てちゃんと避けれるから。





「あ、あの。ありがとうございました。」





と、私が助けた子が頭を下げる。私としてはたいしたことしてるわけでないので、頭下げられると、反応にこまる。どこかで見たような気もするけど、気の所為かな?そんなことより、彼女のHPが危険ゾーン入っている為、そっちの方が問題。私も回復道具持ってないし、とりあえず彼女を街まで送ったほうがいいかも。他のPKに襲われたら目も当てられない。






「大丈夫。街に戻ろう。」





私が先導して彼女と街に戻ることにした。街に戻る間、彼女と話していくつか分かった事がある。彼女の名前は桜ちゃんというらしい。そして私より年下だ。何よりも大事なのは、昨日始めたばかりらしい。ほんとにPK達にキルられなくてよかったよ。トラウマもいいところだろうから。まぁPKキルした私は今日始めたばっかだけどね。





街について私たちは宿に向かった。せっかくだから私も宿を取ることにした。EXの難しさはわからないけど噴水での死に戻りは目立つ。




「今回は、あの、本当にありがとうございました。」





「気にしなくていい。たまたま通っただけ。」




私はお礼言われまくるのは慣れてないし速めにその場を去った。桜と別れて再びスライムの草原を目指す。今度は特に巻き込まれず無事に着くことができた。私はワクワクが収まらないといった顔でその草原に向かうのだ。







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