銅プレート
「坊やたちは銅のプレートね。これは一番下のランクで、町の人はほとんど持っているわ。身分証みたいなものね。次は赤銅<銀<白銀<金<黒金とあってダンジョンでの依頼件数や討伐功績によってプレートの色が変わるわ。依頼完了申請の手続きの時にこの水晶にかざすと自動的に変化する魔術が組み込まれているわ。」
「かっけぇーーーー!すっげなぁ!」
目をキラキラさせながらプレートをかざすトーマ。
これがあのプレートかと耽るルーモス。
「逆に、プレートをかざし忘れたり、他の人に取られたらどうしたらいいの?」
「かざし忘れたらカウントされないわ。ただし、他の人に取られても水晶は反応しないし警報が鳴る仕組みなの」
「なるほど、セキュリティがかなりしっかりしているんだね!」
普段とは違う話し方に違和感を覚えたトーマだが、そんなことより目の前のプレートに嬉しい気持ちでいっぱいだった。
「俺!依頼したい!」
「あらあら気が早いわねぇ、そうだわ!新しい採集の依頼があったからお願いしたいわ。ナルクルの森よ。詳しいことはここに書いてあるから、よろしくね」
そう言いながら渡された1枚の紙を受け取り、ナルクルの森へ向かった。
「おっしゃ!行くぞルーモス!」
「はいはい、」